DApps(ダップス)とは?仮想通貨やNFTと関連深い分散型アプリケーションの特徴を解説 | マネルト

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DApps(ダップス)とは?仮想通貨やNFTと関連深い分散型アプリケーションの特徴を解説

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この記事を要約すると・・・

DApps(ダップス/Decentralized Applications/分散型アプリケーション)とは「中央管理者のいないブロックチェーンのスマートコントラクトの技術を活用した非中央集権アプリ」のこと
DAppsの特徴は、データの分散管理やスマートコントラクトによる自動実行などがある
DAppsとして有名なサービスには、分散型仮想通貨取引所の「Uniswap」や、NFTの売買ができる人気のマーケットプレイス「OpenSea」などがある

インターネットは、私たちの生活に欠かせない存在となっています。

しかし、現在のWebサービスはほとんどが中央集権型であり、データの管理や運営が特定の企業や組織に依存しています。

では、もし私たちが管理者なしで自由に使えるアプリケーションを利用できるとしたらどうでしょうか?

ここで登場するのが「DApps(ダップス)」です。

DAppsは、ブロックチェーン技術を活用し、中央管理者のいないWeb3時代の新しいアプリケーションです。

本記事では、DAppsの基本的な特徴や代表的なサービス、そして今後の可能性について詳しく解説していきます。

LINE Dapp Portalにも用いられた最新技術に興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください。

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DApps(ダップス)とは?

DApps(ダップス)とは、「Decentralized Applications(分散型アプリケーション)」の略称で、分散型台帳と呼ばれるブロックチェーン技術を活用し、中央管理者が存在しないアプリケーションのことを指します。

一般的なWebアプリと異なり、DAppsはスマートコントラクトと呼ばれる自動実行プログラムによって動作するため管理者となる運営を必要とせずに、改ざんが困難で透明性が高いのが特徴です。

最近話題のLINE DappPortalの「MiniDapp」も、この技術が活用されています。

MiniDappと同じブロックチェーンゲーム(NFTゲーム)といったゲーム分野には、DAppsのシステムが組み込まれているのが現状です。

DAppsの特徴5選

DAppsには、以下のような特徴があります。

  • <①分散性>
    DAppsはブロックチェーン上で運用されるため、情報が一箇所に集約されず、ネットワーク参加者であるユーザーにデータが分散管理されている。中央サーバーが存在しないため、特定の企業や組織に支配されることなく、自由に利用可能。ここでの主体は組織ではなく、「個人」となる。
  • <②オープンソース>
    通常、DAppsのコードはオープンソースとして公開されており、誰でも内容を確認・検証できる。これにより、ブロックチェーン改ざんなどの不正が発生しにくく、セキュリティが強化される仕組み。
  • <③スマートコントラクトによる自動実行>
    DAppsはスマートコントラクトを活用し、事前に決められた条件が満たされると自動で処理が実行される。そのため、仲介者を必要とせず、透明性の高い取引が可能に。
  • <④民主化>
    中央管理者がいないため、政府や企業の規制を受けにくく、誰でも公平に利用可能。また、DAppsではシステムの変更にユーザーの合意を必要とする。一般的なゲームアプリは運営が独断で企画・実行するので、キャラの能力値が変更されたり、新しいアイテムが導入されたりして特定のユーザーだけが得をするケースが多い。しかしDAppsでは、プログラムのアップデートにユーザーの合意形成を要するため、独断で敢行することは難しい。
  • <⑤サービスによってブロックチェーンが異なる>
    DAppsはブロックチェーンを基盤としているが、使われるブロックチェーンはさまざま。ブロックチェーンの種類には、Bitcoin Core、Ethereum、Avalanche、Polygon、Rippleなどが挙げられる。これらには固有の特徴もあったりするため、用途に応じて使用するブロックチェーンが決定されるのが一般的だ。

これがDAppsの特徴です。

運営が取りまとめるような一般的なスマホアプリとは明確に異なり、相互監視や自動化、仮想通貨の流通によって成り立っているのがDAppsになります。

DAppsの種類

DAppsは用途によって以下のようなカテゴリーに分けられます。

  1. 金融系(DeFi:分散型金融)
  2. ゲーム系
  3. NFTマーケットプレイス系
  4. 分散型ソーシャルメディア系

順番に解説していきます。

①金融系(DeFi:分散型金融)

概要
UniswapDEX(分散型仮想通貨取引所)。
運営なしで暗号資産を取引できる
AaveDeFi(分散型金融)のレンディングプラットフォーム。
仲介者を挟まずに個人間で仮想通貨の貸し借りができる
MakerDAODAO(分散型自律組織)。
暗号資産「DAI」を発行・管理するプロジェクト

DeFi(Decentralized Finance)は、中央機関を介さずに金融サービスを提供するDAppsです。

DEXである「Uniswap」は、一般的な仮想通貨取引所に比べて開発費や人件費を抑えられるので、仮想通貨の売買に伴う取引手数料が安いのが特徴になります。

②ゲーム系

概要
LINE Dapp PortalMiniDappを取り扱うプラットフォーム。
キャプテン翼やCatteaなど32ものゲームやアプリがある
Axie InfinityNFTモンスターを収集し、対戦できる
The Sandbox仮想世界「メタバース」上でNFT土地やNFTアイテムを作成・売買・保有できる

DAppsの中には、ゲームやエンターテインメントに特化したものもあります。

ゲームジャンルはDAppsやNFT、仮想通貨との相性がよく、ゲーム内で手に入るNFTキャラクターやユーザーが作成したNFTアイテムなどが盛んに取引されています。

③NFTマーケットプレイス系

概要
OpenSea世界最大規模のNFTマーケットプレイス。ゲームのキャラクターやアイテムのNFTが豊富
RaribleNFTアートがメインのクリエイター主導型NFTマーケットプレイス
Zaif NFT Marketplace仮想通貨取引所のZaifが提供するNFTの作成・売買・保管ができるマーケットプレイス

NFT(非代替性トークン)の売買が可能なDApps型NFTマーケットプレイスも増えています。

各NFTゲームで取得したNFTアイテムを出品し、販売して仮想通貨を得ることが可能です。

メルカリのNFT版をイメージするとわかりやすいかもしれません。

現実世界の物品の代わりに、デジタル資産になりうるNFTアイテムを個人間で取引できるのがNFTマーケットプレイスです。

④分散型ソーシャルメディア系

概要
Steemit良質な記事を書いたブロガーに仮想通貨の報酬が支払われるSNS
MastodonXのようなブログSNS

中央管理者の介入を受けないソーシャルメディアも登場しています。

特徴的かつ類似サービスの少ない、珍しいサービスが上記の2つです。

DAppsのメリット4選

DAppsには多くの利点がありますが、いくつかの課題も存在します。

DAppsのメリットは、以下の通りです。

  1. 高いセキュリティ性
  2. 透明性の確保
  3. 仲介者不要
  4. 誰もが利用できる

順番に解説していきます。

①高いセキュリティ性

DAppsの特性上、ブロックチェーン上に全てのデータが記録されるため、過去の取引履歴がすべてのノードに共有されます。

そのため、一部のデータを改ざんしようとしても、他のノードが正しいデータを持っているため不正が検出される仕組みです。

また、従来の中央集権型のアプリケーションでは、サーバーがハッキングされたり、ダウンしたりするとシステム全体が機能しなくなります。

しかし、DAppsは複数のノードで動作するため、特定のサーバーが攻撃を受けても、全体のシステムが影響を受けることは少ないです。

②透明性の確保

取引履歴はブロックチェーン上に記録・公開されるため、常に誰でも閲覧可能な状態になります。

「オープンソースのコード」「ブロックチェーン上に刻まれた改ざん不可のデータ」「中央管理者不在」により、完全に中身の見えるホワイトボックス状態のため、透明性や安全性は高いです。

③仲介者不要

DAppsは、サービスの管理者がおらず、ユーザー間で取引を実行できます。

そのため、本来取引で発生する仲介手数料が削減され、発生するコストが少なくなるのが特徴です。

④誰もが利用できる

一般的なアプリは、年齢や居住地などによって利用を制限されるものがあります。

しかし、DAppsなら個人情報を運営元に共有するようなことがないため、分け隔てなく誰でも利用可能です。

DAppsのデメリット3選

DAppsには、以下のようなデメリットが存在します。

  1. スケーラビリティ問題
  2. ガス代の負担
  3. ユーザーの利便性

順番に解説していきます。

①スケーラビリティ問題

ブロックチェーン上での取引量の増加に伴いブロックチェーンの処理速度が遅くなることがあります。

データ量が処理能力を上回ると遅延が発生し、思い通りのスピード感で取引できなくなるのです。

他にも、遅延に連動してガス代と呼ばれる手数料が高くなるのがデメリットになります。

②ガス代の負担

DAppsでは、NFTの売買といった仮想通貨を用いた取引の際にガス代が発生します。

スマートコントラクトはブロックチェーン上で動作するもので、誰が購入して現在NFTを保有しているのか、誰が売却してNFTを譲渡したのかをブロックチェーンに記録しなければいけないためです。

このガス代は、ブロックチェーン上で取引の承認作業を行ってくれるマイナーに対しての報酬に充てられることが基本となります。

この仕組みが透明性を担保する一方で、些細な取引でも費用負担を強いられるデメリットを生んでいます。

③ユーザーの利便性

DAppsは、仮想通貨やNFTを保管できるウォレットの作成・管理などにより、一般的なWebアプリに比べて操作が複雑です。

慣れれば全く問題ないですが、特にサービスを利用したての頃は戸惑う場面が多いでしょう。

DAppsを簡単に探せるサービス「DappRadar」

ほとんどの人が知らないだけで、数多くのDAppsがリリースされています。

しかし、初心者が自分に興味のあるDAppsを探すのは難しいです。

そこでおすすめなのが「DappRadar」になります。

DappRadarは「人気のDAppsを素早く探せる総合情報サイトのこと」です。

DeFiやNFT、マーケットプレイスなどのカテゴリごとに検索したり、EthereumやPolygonなどブロックチェーンの種類ごとに検索したりできます。

かなり便利ですが、海外のサイトなので英語表記です。

DAppsの将来性

DAppsは急成長しており、今後も多様な分野での活用が期待されています。

  • <①DeFiの進化>
    DeFiはすでに金融業界に影響を与えており、新たなプロジェクトが続々と登場しているのが現状。今後、従来の金融機関との競争が激化する可能性がある。
  • <②メタバースとの融合>
    DAppsはメタバースと組み合わせることで、仮想空間内の経済活動を支える技術として発展していくことが考えられる。NFTやDeFiの要素を活用した新たなビジネスモデルの誕生も期待されている。
  • <③企業の参入と新たなビジネスモデル>
    大手企業もDApps技術を活用したサービスを開発し始めており、今後は一般ユーザーにも使いやすいDAppsが増えていくことが予想される。

DAppsまとめ

DAppsは、分散性や透明性を備えた次世代のアプリケーションとして注目されています。

特にDeFiやNFTゲームの分野では急成長を遂げており、技術革新が進むことで、より多くの人々に利用されることが期待されます。

一方で、スケーラビリティやユーザーの利便性といった課題もあるため、今後の技術的進化や正確な情報の普及が求められます。

DAppsは単なる流行ではなく、インターネットの進化を象徴する新たなアプリケーションの形態「Web3」として、今後さらに重要な役割を果たしていくでしょう。

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