メタバースとは?仮想空間のメリット・デメリットや仮想通貨・NFTとの関連性、プラットフォームについて解説! | マネルト

※ 本サイトのコンテンツには、商品プロモーションが含まれている場合があります。

メタバースとは?仮想空間のメリット・デメリットや仮想通貨・NFTとの関連性、プラットフォームについて解説!

この記事は約20分で読めます。
この記事を要約すると・・・

メタバースとは「インターネット上に構築された仮想空間」のこと
メタバースのメリットは「1.時間や場所の制約がない」「2.抑圧から解放された自由な表現」「3.非日常・非現実的な体験ができる」「4.現実世界のハンディキャップからの解放」「5.グローバルな交流の実現」「6.新しいビジネスモデルの誕生」の6つで、メタバースのデメリットは「1.依存症の発症」「2.健康的リスク」「3.経済的リスク」「4.法整備が追いついていない」「5.セキュリティリスク」の5つ
メタバースは、仮想通貨NFTと関連が深く、さまざまな産業がメタバース業界に参入している。例えば、ゲームやアート、コンサートや展示会などのイベント、観光、教育などがあり、大きなビジネスチャンスを生んでいる

メタバースとは?:基本について

メタバースとは、「インターネット上に創出した仮想的な空間を指す言葉のこと」です。

meta(超越)universe(宇宙、世界)を組み合わせた造語で、この空間はインターネット上で形成され、ユーザーがアバターを通じて互いにコミュニケーションを取る場所となっています。

メタバースは元来、科学フィクション作品や映画でよく取り上げられていましたが、現在では多くのテクノロジー企業が実際にメタバースを構築しています。

このメタバースは、現実世界とは異なる多くの可能性を提供できる概念です。例えば、物理的な距離や時間、さらには重力など、現実世界の制約から解放された形で様々な活動ができます。

これにより、新しい形のコミュニケーションやビジネス、エンターテイメントが生まれているのが現状です。

メタバース内では、各ユーザーが独自のアバターを作成し、そのアバターを通じて他のユーザーと交流します。

つまりアバターとは、その人が持つ特定のスキルや属性、趣味、興味などを表現する手段ともなっているのです。

もちろん、“自分とはもう一人の存在”として、自分の憧れだったり理想をアバターに反映させて、現実世界では実現できないような顔やファッションで自己満足感を高める、なんてこともできます。

このようにして、メタバース内で形成される社会は、現実世界とはまた異なる独自の文化や価値観を生み出しています。

メタバースにおける「仮想通貨」の役割

仮想通貨(暗号資産)は「メタバース内での取引や購入、投資」に使用されます。暗号通貨の普及により、より安全な取引が可能になっています。

ビットコインやイーサリアムなどの主要な仮想通貨は、メタバース内での標準通貨として広く受け入れられています。

この仮想通貨の利用は、メタバース内でのビジネス活動を促進しています。例えば、仮想土地建物アイテムの購入、さらには独自の仮想通貨を発行する企業も出てきています。

これにより、メタバース内での経済活動が活発化し、多くのビジネスチャンスが生まれています。

メタバースとの関連性が強い「NFT(ノン・ファンジブル・トークン)」とは

NFT(非代替性トークン)とは、「仮想空間での貴重なアイテムや資産の所有を証明できるデジタルデータのこと」です。

これにより、所有権が明確になります。

NFTはブロックチェーン技術を基にしていることから、その所有権は不変であり、偽造が非常に困難です。

※ ブロックチェーンとは、「暗号技術を用いて取引履歴を分散化して記録し、信頼性が担保された同一の台帳を個々が保持する技術」のこと。簡単にいえば、みんなが同じ通帳を持っているから、一つの通帳が改ざんされたとしても不正がバレる仕組みになっている。ブロックチェーンは仮想通貨などで使われる。

NFTはアート作品音楽ゲーム内アイテムなど、多くのデジタル資産に使用されています。これにより、クリエイターは自分の作品に対する明確な所有権を持つことができ、アイテムを販売する際にも安心して取引ができます。また、NFTを用いた新しいビジネスモデルやマーケティング戦略も次々と生まれています。

ゲームとメタバース

オンラインゲームはメタバースの一例とも言えます。

多くのオンラインゲームが独自の仮想世界を持ち、その中でプレイヤーは財産を築いたり、他のプレイヤーと交流したりします。

例えば、“Minecraft”“Fortnite”などのゲームでは、プレイヤーが自分自身の土地を所有し、建物を建てたり、仮想空間内でのビジネスを展開することが可能です。

ゲーム内でのメタバースは、現実世界の経済活動とも密接に関連しています。

仮想通貨での取引、アイテムの売買、さらには仮想土地のオークションなど、多くの経済活動が行われています。

これらの活動は、現実世界の通貨に換算することも可能であり、一種のビジネスとして成立しています。

そんなビジネスとして成立しているゲームは、「NFTゲーム(ブロックチェーンゲーム)」と呼ばれており、多くのユーザーがゲームを楽しみつつ稼いでいるのが現状です。

これは従来のゲームにはない先進的なスタイルで、ユーザーはゲームに費やした時間をお金に換金できる可能性があります。

必ず稼げるとは限りませんが、

  • そもそも稼げる仕組みがないゲーム
  • NFTを通して稼げるゲーム

の2つであれば、後者の方がより魅力的に感じるでしょう。

NFTゲームについてやオススメのNFTゲームについては、こちらの記事で解説しているので、ぜひチェックしてみてください。

ビジネスとメタバース

ビジネス界においてもメタバースは大きな影響を与えています。

企業は仮想空間での広告商品販売ブランディングなどにより、多くのビジネスチャンスを見出しています。

例えば、一部の企業では仮想空間内でのイベントコンサートを開催し、その場で商品を販売するケースもあります。

また、アパレルショップをメタバース上で構築し、洋服の試着や店員への相談、友人との回遊をしながら買い物ができる体験をユーザーに提供する取り組みも進んでいます。

実店舗でおこなう買い物の雰囲気を自宅にいながら味わえるわけです。

企業が独自の仮想空間を作成することで、顧客との新しい形のコミュニケーションが誕生しました。

これにより、顧客のニーズをより深く理解し、それに応じた商品やサービスを提供することができます。

さらに、仮想空間内でのデータ分析を行うことで、マーケティング戦略に生かすことも可能です。

メタバースでのビジネスチャンス

仮想土地の購入や独自通貨の発行など、メタバース内でのビジネスチャンスは無限です。しかし、リスクもあるため、慎重な計画が必要です。

例えば、仮想土地の価格は急激に変動する可能性があり、投資には注意が必要です。

また、メタバース内でのビジネスは、現実世界の法律にも影響を受ける場合があります。

特に知的財産権や景品表示法、税法など、多くの法的側面を考慮する必要があります。

これらのリスクをしっかりと管理し、成功するためには、専門家のアドバイスや、しっかりとしたビジネスプランが不可欠です。

【必見】メタバースのリスクと対策

メタバースには多くのリスクが存在します。

その中でも特に重要なのが、セキュリティ問題です。

個人情報の漏洩や不正アクセス、詐欺など、多くのセキュリティリスクが潜んでいます。

これらのリスクを最小限に抑えるためには、強力な暗号化技術二段階認証定期的なセキュリティチェックが必要です。

また、法的な問題も無視できません。

特に、仮想通貨やNFTの取引に関する法的規制はまだ確立されていない場合が多く注意が必要です。

これらのリスクを考慮した上で、メタバースを安全に楽しむための対策をしっかりと講じることが重要です。

メタバースのメリット・デメリット

メタバースの基盤となる要素は“仮想空間”であり、現実世界とは異なるルールや法則が適用されます。

この仮想空間は、3DグラフィックスVR(仮想現実)AR(拡張現実)技術を用いて構築されることが多く、ユーザーは特定のデバイスを通じてアクセスします。

※ VRとは、「Virtual Reality(バーチャル・リアリティ)」の略で、専用ゴーグルが仮想的な空間を映し出し、まるでその空間にいるような体験ができる技術のこと(例:cluster)
※ ARとは、「Augmented Reality(アグメンティッド・リアリティ)」の略で、現実世界を多角的に読みとって、デバイスの仮想空間に拡張する技術のこと(例:ポケモンGO)

仮想空間内では、現実世界での物理的な制約がないため、飛行したり、瞬時に場所を移動したりすることが可能です。

このような特性から、仮想空間は教育研究エンターテイメントなど多くの用途で利用されています。

特に教育分野では、歴史的な出来事を再現したり、科学実験をシミュレーションするなど、多角的な学習・検証が可能です。

また、仮想空間内でのコミュニケーションは、言語や文化の壁を越えて行われることが多く、新しい人脈や利益を生む場ともなっています。

では、そんな大いなる可能性を秘めたメタバースですが、身近なメリット・デメリットにはどんなものがあるのでしょうか。

以下では、メタバースのメリット・デメリットについて解説します。

メタバースのメリット

メタバースのメリットは、以下の6つです。

  1. 時間や場所の制約がない
  2. 抑圧から解放された自由な表現
  3. 非日常・非現実的な体験ができる
  4. 現実世界のハンディキャップからの解放
  5. グローバルな交流の実現
  6. 新しいビジネスモデルの誕生

時間や場所の制約がない

iPhoneやAndroid、MacやWindows、iPad、VRデバイスなどを用いてインターネットに接続できる環境さえ整っていれば、世界中のどこからでもメタバースにアクセスできます。

つまり、物理的な距離時間帯に縛られずに活動することができるのです。

例えば、現実世界ではアーティストのライブ会場に辿り着くまでに、飛行機や電車の時間を気にして行動したり、自分の足で遠方まで歩行したりしなければなりません。

しかし、メタバースであればその場から動くこともなく、また、公共交通機関の時間を考慮することなく、インターネットにアクセスするだけでライブを楽しむことが可能です。

雨や風、気温、人混みなどのテンションを下げる原因となるものも、メタバースにおいては関係なく、思うがままにイベントを満喫できます。

抑圧から解放された自由な表現

メタバース上では、恥も外聞もありません。

現実世界では、「恥ずかしいからやめておこう…」「バカにされたらどうしよう…」「変な人だと思われないよう大人しくしていよう…」など、シャイな性格や臆病な性格により、なかなか素の自分を表に出すことができなかったとしても、仮想空間であれば何も気にすることなく自分のアイデンティティを全面に押し出すことが可能です。

当然、個々のメタバースサービスには利用規約がありますので、そのルールに則った上でのサービス利用が求められます。

また、比較的自由だといっても、現実世界で非難されるような非道徳的な行為や利己的な行動は慎むのがベストだと考えられます。

コミュニケーションの場が変わっただけで、結局は人と人との交流の場なのです。とはいえ、現実世界ほど重く考える必要はないでしょう。

非日常・非現実的な体験ができる

メタバースでは、現実世界で体験できないような“未来”を先取りすることができます。

実現可能性の高いものから低いものまで、リアルでは味わえないコンテンツを通して様々な思い出を作ることが可能です。

例えば、空飛ぶクルマを操縦して見たこともないような景色を眺めたり宇宙空間で巨大な惑星を横目に異性とデートしたりなど、実現不可能なものはないと言えるほどの非日常がそこにはあります。

昔からの夢だったものが叶うというのは、まさにメタバースならではの魅力です。

現実世界のハンディキャップからの解放

他人よりも行動に制限がある人でも、メタバースなら心ゆくまでにやりたいことを実現できます。

  • 病気や障がいがある人
  • 高齢で自由が効かない人
  • 育児や介護で外出が厳しい人

上記に該当する人の共有点は、「自由がない所」です。

この不利な条件もメタバースなら覆すことができます。観光アクティビティもみんなと同じように体験することができますし、難なくコミュニケーションをとることが可能です。

先天的・後天的な病気やケガ、年齢による身体能力の低下、経済的困窮下にある家庭での生活など、環境が悪いと言わざるを得ない状況であっても、制約をはねのけて、もう一つの人生を歩むことができるでしょう。

グローバルな交流の実現

メタバースでは、煩雑な手続きが伴う飛行機で国外にでなくとも、国際交流ができます。

例えば、VR SNSとして有名な「VRchat」には「EN-JP Language Exchange」というワールドが存在し、気軽に国境を越えることが可能です。

日本語を学びたい中国人、韓国人、アメリカ人、ブラジル人、イタリア人といった外国人と交流し、さまざまな言語を学習・習得することができるので、わざわざお金を払ってまで勉強する必要性が薄れつつあります。

新しいビジネスモデルの誕生

メタバース内にある土地を購入したり、イベント実行権を得たり、仮想通貨でNFTアイテムを取引したりなど、新しいビジネスモデルが誕生しつつあります。

中でもNFTアイテムの取引は、あらゆるビジネスを加速する材料になり得ます。

数量限定で希少価値の高いアバターアクセサリーやグッズを作れば、需要の高まりにあわせて価値が向上し、高値で取引されるまでに至るでしょう。

人間の欲求には自己承認欲求があり、優越感に浸るために「誰もが羨むようなNFTアイテム」を購入したくなるはずです。

メタバース内では他のアバターと交流し、他人の保有アイテムを知る機会が多いので、投資の一環として限定アイテムの取得に走るユーザーも増えるでしょう。

仮に、Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)やSupreme(シュプリーム)などの有名ブランドが、メタバースサービス内で使用できる洋服や靴といったNFTアイテムを販売すれば、瞬く間に取引価格が高騰する未来が視えます。

メタバースのデメリット

メタバースのデメリットは、以下の5つです。

  1. 依存症の発症
  2. 健康的リスク
  3. 経済的リスク
  4. 法整備が追いついていない
  5. セキュリティリスク

依存症の発症

メタバースの開発・運営企業は、少しでも長い時間ユーザーがログインしていられるような快適空間の構築に努めています。

没入感が高くストレスフリーなサービス設計は、ユーザーに居心地の良さを与えます。また、現実世界に居場所がない人ほど仮想空間内の充実度に幸福感を得て、なかなか抜け出せなくなるでしょう。

その結果、メタバースサービスに依存してしまうユーザーが増えると考えられます。

今後、人間の嗅覚・味覚・触覚といった五感に対応する技術が出現することにでもなれば、現実との区別がつきづらくなり、ますます中毒症状を引き起こすユーザーが増えていくかもしれません。

健康的リスク

メタバースの技術発展やサービスの拡充が進むことによって、ユーザーが仮想空間に入り浸りになるとします。するとどうなるか。

外出する機会が減少し、日光を浴びたり運動する時間が以前にも増して失われ、健康面に著しくマイナスの影響を与える可能性が生じます。

と言うと、「ゲームやアニメ、ドラマ、漫画などの媒体も同様の悪影響をもたらすではないか。何もメタバースだけじゃない」と言われそうですが、メタバースはこれらの媒体よりも危険であると考えます。

現在のメタバースでやれることはまだまだ少ないですが、「もし現実世界と同じようなことが完璧にできるようになったら?」と構想すると、

現実逃避をしたり、理想や憧れが強かったり、非現実性を求めたりする人々が、その場から動くことなく五感を刺激する仕組みによって現実と同じ満足度を保ち、あらゆる娯楽やイベントをメタバースを通じて堪能するようになるのではないかと危惧しているのです。

つまり、今いる場所から動く場面が仕事や食事、トイレ以外なくなるのではないかと懸念しているのです。健康意識がない人ならなおさらでしょう。

経済的リスク

仮想通貨で土地やアバター、グッズなどのNFTアイテムを売買できるということは、当然、価格変動リスクが伴います。

仮想通貨やNFTアイテムの価値の下落により、金銭的に損をする可能性があるので、NFTアイテムの購入をおこなう際は慎重になるべきです。

法整備が追いついていない

新しいサービスや概念による悪事は現行の法律では対応できない場合があります。

仮想通貨やNFT、NFTに伴う知的財産権など、まだまだ法的な規制が不明確かつ不十分であるため、既存の法律で代替するしかないのですが、適用されないこともあるため注意が必要です。

また、法整備に加えてサービス内の利用規約にも抜け穴が存在することも想定されるため、青少年が引き起こすトラブルに対応できずに、重大な事件に発展することも否めません。

セキュリティリスク

メタバースでは、システムの脆弱性や甘いセキュリティを突破してハッキングされるリスクも存在します。

アカウントの乗っ取りから仮想通貨・NFTアイテムの不正利用につながり、被害に遭う危険性があります。

アカウントを乗っ取られると、あなたのフリをして関係性の深いユーザーに接触し、不利に働く行為をされる恐れもありますので、そういったリスクがあることも念頭においてメタバースを楽しむことが大切です。

メタバースを体験できるプラットフォーム一覧

この項目では、「知っておきたいメタバースを体験できるプラットフォーム」を紹介します。

企業が提供するメタバースプラットフォームの一例を種類別に一覧でまとめましたので、ぜひチェックしてみてください。

  1. cluster(クラスター):イベント系
  2. VRChat(ブイアールチャット):交流系
  3. The Sand box(ザ・サンドボックス)アイテム制作&ゲーム系
  4. Horizon Workrooms(ホライズンワークルーム):ビジネス系

ちなみにメタバースアプリは、以下の記事でチェックできます。

cluster(クラスター):イベント系

クラスター公式サイト

出典:cluster

clusterは、「日本のクラスター株式会社(Cluster, Inc.)によって運営されているメタバースSNSプラットフォーム」です。

このプラットフォームは、主にイベントオンラインコミュニケーションゲームを目的としています。

ユーザーは自分自身のアバターを作成し、仮想空間内で他のユーザーとコミュニケーションを取ることができます。

また、個人・法人を問わずに「ワールド」と呼ばれるバーチャル空間を作ったり、他人のワールドにお邪魔したりすることが可能です。

バーチャル渋谷といった大規模なものから、アバターを操作してゴールを目指すお化け屋敷やアスレチックなどの遊び心のあるワールドまで存在します。

このプラットフォームの特徴としては、使いやすさとアクセシビリティがあります。

専門的な知識がなくても簡単に仮想空間でのイベントを開催することができます。

また、スマートフォンやPC、VRデバイスなど、多様なデバイスからアクセスすることができるのも大きなメリットです。

Clusterは日本国内だけでなく、世界中で利用されており、多言語に対応しています。これにより、グローバルな規模でのイベントや交流が可能です。

VRChat(ブイアールチャット):交流系

VRchat公式サイト

出典:VRChat

VRChatは、「仮想現実(VR)環境内でのコミュニケーションを目的としたプラットフォーム」です。

このプラットフォームはclusterと同様に、ユーザーが自分自身のアバター(人間、動物、ロボットなど)を作成または選択し、多様な仮想空間で他のユーザーと対話や活動を楽しむことができます。

VRChatは、ゲームイベント教育ビジネスなど、多くの用途で使用されています。

ユーザーは自分で仮想空間(ワールド)を作成したり、他のユーザーが作成したワールドを探索したりすることができます。

また、多くのユーザーが独自のアバターを作成し、そのアバターでコミュニケーションを取るため、非常に多様な表現と交流が可能です。

企業も多く参入しており、日産自動車やモスバーガー、ホビージャパン、カラオケまねきねこなどが挙げられます。

実際にVRChatで遊ぶ際には、「VRモード」「デスクトップモード」の2モードのどちらかを選ばなければなりません。

VRモードとは、「VRヘッドセットとPCを接続してVRChatをプレイするモードのこと」です。

一方、デスクトップモードとは「キーボードやコントローラーで操作できるモードのこと」です。

※ 「Meta Quest 3」という一体型ヘッドセットであればPCなしで遊ぶことが可能

前者は、まるで現実世界のようなリアルな空間を360度見渡すことができ、後者は没入感こそ低いもののVR空間の雰囲気を味わうことができます。

VRChatの特徴としては、コミュニティの活発さ多様性が挙げられます。

世界中から多くのユーザーが参加しており、多言語、多文化の交流が日常的に行われているので、初めてその光景を目にしたときは驚きを隠せないことでしょう。

また、VRデバイスがなくてもPCやスマートフォンからもアクセスできるため、多くの人々が気軽に参加できます。

技術的には、Unityエンジンを基盤としており、ユーザーが独自のワールドやアバターを制作する際には、ある程度のプログラミング知識3Dモデリングスキルが必要です。

The Sand box(ザ・サンドボックス):アイテム制作やゲーム系

出典:The Sand box

The Sand boxは、「ユーザーが独自の仮想世界を作成し、その中で様々な活動を行うことができるメタバースプラットフォーム」です。

仮想通貨であるイーサリアムのブロックチェーン技術を基盤としており、仮想通貨やNFTを活用した新しい形のデジタル資産の作成・売買ができます。

「VoxEdit(ボックスエディット)」と呼ばれる独自の無料ツールを使用して、例えば3Dモデルのアイテムやキャラクター、仮想土地(サービス内の名称:LAND)、建物などを制作することが可能です。

The Sand box内の取引では独自の仮想通貨「SAND」を用いており、自身の制作物はNFTとしてプラットフォーム内で販売したり交換するなど、現実世界のような経済活動ができます。

商品を制作・販売して稼ぐのはもちろん、メタバース空間で遊べるのも特徴です。

謎解きタイムアタックなど多彩なゲームが揃っているのはもちろん、ユーザー同士でコミュニケーションをとって楽しむこともできます。

世界中で人気なハイブランド「GUCCI」もThe Sand boxの土地を購入していることから、大手企業が注目しているメタバースサービスと言えるでしょう。

Horizon Workrooms(ホライズンワークルーム):ビジネス系

出典:Meta Horizon Workrooms

Horizon Workroomsは、「Meta社(旧:Facebook)によって開発された仮想会議プラットフォーム」です。

このプラットフォームは、リモートワーク共同作業に焦点を当てており、Meta Quest 2といったVRデバイスを使用して、アバターによる仮想空間でのミーティングや作業を可能にしています。

Horizon Workroomsの主な特徴は、「リアルタイムでの高品質な3D環境と、手書きノートやホワイトボード、デスクトップ共有などの多機能性」です。

これにより、ユーザーは仮想空間内で自然なコミュニケーションと効率的な作業ができます。

このプラットフォームは、特にリモートワークが普及した現代において、物理的な距離を感じさせない新しい働き方を提供しています。

また、VRデバイスを使用することで、参加者はより集中して会議や作業に取り組むことが可能です。

基本的にはビジネスの現場で活用されるメタバースであり、VRだと最大16人、加えてビデオ通話ありだと最大50人まで参加することができます。

メタバースの将来性

メタバースは今後も進化し続けるでしょう。

拡張現実(AR)や仮想現実(VR)の技術進展により、よりリアルな体験が期待されます。

また、5Gや6Gの通信技術の進化によって、より高速で安定した接続が可能になると、メタバース内での活動もさらに多様化するでしょう。

このような技術的進展により、メタバースは教育医療観光ビジネスなど、多くの分野での利用が拡大しています。

特に医療分野では、遠隔診療や手術のシミュレーションなど、多くの可能性が開かれています。

まとめ

メタバースは、仮想空間、ゲーム、ビジネス、仮想通貨、NFTと多面的に関わっています。

この新しい世界には無限の可能性が広がっており、今後が非常に楽しみです。

しかし、その一方で多くのリスクも存在します。

セキュリティ問題や法的な問題、さらには経済的なリスクなど、様々な側面を考慮しながらメタバースを楽しむ必要があります。

この記事を通じて、メタバースの多面的な側面とその可能性、リスクについて理解できたでしょうか。

興味を持った方は、ぜひ実際にメタバースを体験してみてください。

ただし、その前にしっかりとしたリスク対策と準備をして、安全な環境下の中で楽んでいきましょう。

タイトルとURLをコピーしました