生成AI(ジェネレーティブAI)とは?AIとの違いやサービスの種類について解説! | マネルト

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生成AI(ジェネレーティブAI)とは?AIとの違いやサービスの種類について解説!

生成AI
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この記事を要約すると・・・

生成AI(ジェネレーティブAI)とは「膨大な学習データを土台とし、新たなコンテンツを創造できるAI」のこと
生成AIは、テキストや画像、音声、音楽、動画、3Dモデルなど多種多様なコンテンツを制作可能。専門領域に参入できなかった素人でも、簡単にプロ並みのコンテンツを作成できる
おすすめの生成AIは①ChatGPT:テキスト、画像、音声の生成に対応」「②Perplexity:Google検索エンジンを超える可能性を秘めた検索型AI」「③Suno AI:歌詞、ボーカル、BGMを生成し、一つの楽曲を簡単に作れる」の3つ

近年、さまざまな分野で注目を集めている「生成AI(ジェネレーティブAI)」

テキストや画像の生成から音楽の作曲まで、その活用範囲は急速に拡大しています。

しかし、生成AIとは具体的に何を指し、従来のAIとどのように異なるのでしょうか?

本記事では、そんな生成AIの基本的な仕組みや特徴について解説し、そして提供されている生成AIサービスを種類別に紹介していきます。

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生成AI(ジェネレーティブAI)とは?

生成AIとは、ジェネレーティブAI(Generative AI)と呼ばれる「膨大なデータから学習し、新たなデータを創出するAIの一種」です。

テキスト、画像、音声など、さまざまな形式のデータを生成することができます。

この技術は、大量のデータを基にして独自の内容を創造する画期的なものなため、世界中で注目を集めています。

特に、誰でも入力できる簡易的なプロンプト(指示文)でオリジナリティのあるテキストを生成可能な「ChatGPT」や、写真・画像を好きなサイズで生成できる「DALL-E3」は、生成AIの代名詞とも言えます。

従来のAIとの違い

生成AIは近年注目を集めた人工知能モデルになりますが、今までにも「AI」自体は存在していました。

生成AIと従来のAI(例:分析的AIや予測的AI)との主な違いは、生成AIが新しいデータを「創造」する点にあります。

従来のAIは、データの分類や分析、予測に使うことが主な用途で、数あるデータを決められた目的に沿って自動化することが基本でした。

一方、生成AIはこれに加えて、存在しないコンテンツを「生成」する能力を持っています。

  • AI:学習データから既存のコンテンツを出力
  • 生成AI:学習データから新規のコンテンツを出力
なえむ
なえむ

わかりやすく説明すれば、AIにアップルやオレンジなどの果物を渡したら、AIは果物をそのまま整理したりお皿に乗せたりしかできないけど、生成AIは独自のアレンジを加えてジュースやアイスを作り出せるって感じかな〜!

生成AIは膨大なデータから機械学習するだけでなく、新たな情報を取り入れ続けるので、情報の最新性もある程度は担保される点が特徴です。

生成AIで生成可能なコンテンツ

生成AIは、記事のテキストや小説から、アート作品、音楽、さらにはスマホゲームやWebサイトのプログラミングコードまで、驚くほど多様なコンテンツを生成することが可能です。

これに加え、画像からテキストを抽出したり、テキストを翻訳したりなど、既存のコンテンツを活用した使い方もできます。

これにより、クリエイティブ産業だけでなく、教育やエンターテイメント業界にも大きな変革をもたらすことが可能です。

生成AIのメリット・デメリット

生成AIは、仕事やプライベートにおける問題解決に役立つことはもちろん、人類や社会の発展に寄与する存在であることは間違いありません。

しかし、そんな生成AIにも多くのデメリットが存在します。

そこでこの項目では、生成AIのメリットとデメリットについて見ていきます。

生成AIのメリット

生成AIの最大のメリットは、自動化と効率性です。

例えば、ニュース記事やプログラミングコードを瞬時に生成することができ、これにより時間とコストを大幅に削減できます。

ChatGPTであれば、「職業・口癖といったあなたの情報」「希望する回答形式」を事前に共有することで、それに従って文章を生成させることも可能です。

また、人間は固定観念に思考を左右されて、柔軟な発想を失うケースも少なくはありません。

そのため、似たような平凡のアイデアは創出できたとしても、革新的なアイデアを形成することが難しくなるのです。

しかし、生成AIには固定観念や先入観は存在しないため、奇抜な作品を新しく世に生み出すことも容易となります。

それを一瞬で実現してくれるのならば、有望なパートナーとして大いに活用すべきでしょう。

生成AIのデメリット

一方で、生成AIは誤情報を含むコンテンツを生成するリスクもあります。

信憑性の低いデータからAIが学習してしまうと、その結果として偏ったり、誤った情報を反映したりすることがあるからです。

例えば、ネット記事を参考に文章を生成した場合、そもそもネット記事の内容が誤りであれば、当然生成AIも間違った情報を生成することになります。

これを「ハルシネーション」と呼びますが、事実の中に不正確な情報が紛れ込んでいるケースが多々あるので、十分に気をつけながら使用する必要があります。

また、著作権倫理的な問題も重要な課題の一つです。

「そもそも生成AIが生み出したコンテンツで著作権は発生するのか?」「現存する著作物に類似した作品が生成された場合、責任の所在はどうなるのか?」など、生成AIの歴史が浅いことから、まだまだ課題は山積みであり、対応に困る場面が多いのが現状になります。

もし仮に、生成AIが生み出したコンテンツに著作権が発生しない場合は、今後生み出される作品の著作権者に、常に訴えられるリスクがあることを指します。

そのような状況下において、いくら生成AIが便利だろうと、見えない暗闇の中のリスクを前に使用する気は起きないでしょう。

ただ、生成AIが普及する流れを今更止めることはできず、また、一定の有識者が推奨していることを鑑みるに、「正しく利用すれば問題ない」と考えます。

その考えについては、以下の記事で解説していますので、生成AIの利用を検討している方はぜひチェックしてみてください。

\ 画像生成AIの著作権問題について詳しく知りたい方はこちら! /

生成AIの種類・サービス一覧

生成AIには、どのような種類・サービスがあるのでしょうか。

以下8つが生成AIの代表的な種類です。

  1. テキスト生成AI
  2. 検索生成AI
  3. 画像生成AI
  4. 音声生成AI
  5. 音楽生成AI
  6. 動画生成AI
  7. 3Dモデル生成AI

生成AIサービスによっては、「テキスト・画像・3Dモデルの生成すべてが可能」など、さまざまなコンテンツの生成に対応するオールインワンソリューションサービスもあります。

その代表的な生成AIは「ChatGPT」です。

それでは、順番に見ていきましょう。

①テキスト生成AI

無料版有料版特徴
ChatGPT⚪︎月額20ドル文章や画像の生成が可能。オリジナルのAIも制作可能
Gemini⚪︎月額2,900円Googleが提供する生成AI。文章・画像・音声・動画に対応したマルチモーダル型
Claude⚪︎月額20ドルChatGPTに匹敵する生成AI。自然な日本語の文章を生成できる

テキスト生成AIは「文章の生成に特化した生成AI」のことです。

ユーザーは生成AIと会話しながら、文章の生成、要約、翻訳を行うことができます。

▶︎ChatGPTでブログ記事を生成している様子

具体的には、以下のような文章を生成可能です。

  • エッセイ
  • コラム
  • 小説
  • ブログ記事、ニュース記事
  • 論文
  • キャッチフレーズ
  • SNS投稿文
  • プログラミングコード
  • アイデア

人間が何時間もかけて生み出す文章を、ものの数十秒で完成させるので、著作権等の問題点を無視して考えると、どれだけ有用性が高いかがわかります。

②検索生成AI

無料版有料版特徴
Perplexity⚪︎月額20ドルSoftbankが戦略的提携を実施したAI検索エンジン。日本語対応で業界トップクラスの使いやすさを誇る
Genspark⚪︎×令和6年9月現在、Beta版で広告なし&完全無料
Morphic⚪︎月額20ドル回答生成速度が高速かつ高性能で、なおかつチャット画面がシンプルで使いやすい

検索生成AIは「Google検索のように、ネット上の情報を検索できる生成AI」のことです。

▶︎Perplexityで「生成AI」について調べている様子

Googleとの違いは「対話型検索」という点で、あなたが調べたい情報についてプロンプトを入力するだけで、膨大な情報の海から特定の情報だけを引き出してくれます。

つまり、今までのように「Webページ(記事)の選択」や「ページ内から欲しい情報を見つける作業」をせずに済むため、無駄に時間や労力をかける必要がなくなるのです。

生成AIがあなたの望むものをすべて用意してくれます。

なえむ
なえむ

道歩く人全員に「なんで使わないの?」と言いたくなるくらい優れているよ〜!

また、生成AIが提示した情報を深掘りしたい場合には、添付された「WebページのURL」からチェックすることも可能です。

Perplexityの有料版であれば、ChatGPTの「GPT-4o」やAnthropicの「Claude 3.5 Opus」といった他の企業が開発した優秀な生成AIを用いて検索できるので、より充実した新しい検索体験を満喫できるでしょう。

③画像生成AI

無料版有料版特徴
DALL-E3×月額20ドル(※1)初心者向け。リアルな美少女からアニメ風の小動物まで多彩な画像を生成可能。生成画像の微調節も簡単にできる
Stable Diffusion(※2)⚪︎月額8ドル〜プロンプトやネガティブプロンプトを入力し、各種パラメーターを調節して画像生成可能。サービスによって機能は異なるが、画像から画像を生成できる「img2img」も利用可能
Midjourney×月額10ドル〜コミュニケーションツール「Discord」上で動作するBotを活用した画像生成が可能。画像の質は非常に高い

※1 DALL-E3は、月額20ドルの「ChatGPT Plus」に加入すれば利用可能
※2 Stable Diffusionを利用する手段は複数あり、大別として「すぐに使えるタイプ:Stable Diffusion オンライン、Dream studio等」と「パソコン内にローカル環境を整備する必要があるタイプ:Stable Diffusion Web UI」がある

画像生成AIは「イラストや写真を生成できるAI」のことです。

イラストレーターでなくとも、イラストの特徴や画像サイズをプロンプトで伝えることにより、誰でも簡単に画像を作成することができます。

例えば、

  • Webサイトのバナー
  • サービスのロゴ
  • SNSアイコン
  • 記事や動画のサムネイル
  • 店頭ポスター
  • 商品イメージ
  • マスコットキャラクター
  • 広告モデル

など多彩な画像を入手可能です。

▶︎DALL-E3で生成したマスコットキャラクターのイラスト

また、キャラクターのポーズや表情はもちろん、絵画や水彩画など、その画像の印象を左右する要素を「プロンプト」「パロメーター」で細かく指示できます。

Midjourneyの場合は、テキストプロンプト(text2img)だけでなく、参考画像を基に画像を出力すること(img2img)も可能です。

基本的に、一度のプロンプトで理想とする画像が生成される確率は低いので、作った画像をもとに修正を重ねて徐々に完成させていくイメージとなります。

DALL-E3であれば選択エフェクトを使って、生成された画像自体を指でなぞり、気に入らない箇所を削除したり変更したりすることもできるので、言語化が難しく指示しにくい箇所でも安心して修正可能です。

より直感的な編集ができるでしょう。

▶︎DALL-E3では、ビジュアルエディタから修正箇所を直接指摘できる

修正後の剣士のイラスト▶︎背景の城は違和感なく消去された

どの画像生成AIにも特色があり、趣向の異なる画像が生成されますので、ぜひ色々なサービスを試してみてください。

④音声生成AI

無料版有料版特徴
VOICEVOX⚪︎×入力したテキストを選択したキャラクターに喋ってもらうことが可能。ずんだもんや四国めたんを含む全30種類のボイスを搭載
CoeFont⚪︎月額3,300円ひろゆきといった著名人からアナウンサーや声優までの声を合成できる。自分の声も活用可能
Text-to-Speech AI⚪︎100万バイトあたり16ドルGoogleが提供する生成AI。自然かるオリジナルな音声を生成できるだけでなく、多言語にも対応

音声生成AIは「入力したテキストをもとに音声データを作成する生成AI」のことです。

例えば、以下のような音声をサクッと作れます。

▶︎VOICEVOXでずんだもんの声を使用

▶︎CoeFontでひろゆきさんの声を使用。「Voiced by https://CoeFont.cloud」

音声生成AIは「自分の声を露出したくないけど、SNSで情報発信したい」という方にうってつけのサービスです。

VOICEVOX以外のサービスは若干機械的な音声ではありますが、話速や抑揚を調節して感情を表現することもできます。

クレジット表記さえすれば無料利用できるサービスが多いため、ぜひ活用してみてください。

⑤音楽生成AI

無料版有料版特徴
Suno AI⚪︎月額10ドル〜クオリティの高い日本語楽曲を無料版でも毎月10曲生成可能。おすすめ
Udio⚪︎月額10ドル〜ボーカルや歌詞など複数要素をカスタマイズ可能
AIVA⚪︎月額11ユーロ〜BGMの制作に特化

音楽生成AIは「歌詞や歌声、BGMを生成できる生成AI」のことです。

作詞家や作曲家、ボーカルがいなくとも、自身の独創的なアイデアをもとに一つの楽曲を誰でも簡単に作ることができます。

例えば、日本で話題となった「Suno AI」では、テキストのプロンプトで

  • 曲のイメージ
  • 歌詞

などを入力するだけで、異なるテイストの楽曲を2つ生成することができます。

▶︎Suno AIで生成した楽曲「曲名:夜走」

Suno AI無料版は「非商用目的のみ利用可能」ですが、有料版に加入することでYouTubeやSpotifyにて収益化したり、テレビや映画、CMなどに使用したりすることが可能です。

なえむ
なえむ

サービスによって利用規約は異なるから、事前にくまなくチェックしておこうね!

多くの音楽生成AIが日本語に対応していますので、ぜひ活用してみてください。

⑥動画生成AI

無料版有料版特徴
Runway Gen-3⚪︎月額12ドル〜テキストや画像、動画から5秒もしくは10秒の動画を生成できる。非常に精巧で、多彩な編集機能も完備
Luma Dream Machine⚪︎月額9.99ドル〜テキストや画像プロンプトで、1ヶ月30本まで最大5秒の動画を無料で生成可能
Pika⚪︎月額10ドル〜テキスト・画像・動画から動画生成できる

動画生成AIは「テキストや画像といった情報を拡張・補完して動画を生成するAI」のことです。

これまでの動画を手に入れるまでの流れは、

  1. カメラ等の撮影機材を準備する
  2. モデルを選定する
  3. ロケーションに出向く
  4. 撮影する

が一般的でしたが、動画生成AIを活用することにより、この一連の流れを省くことができます。

ユーザーは、プロンプトを入力するだけで高品質な映像コンテンツを入手することができるので、もうそこに時間や労力、費用をかける必要がなくなったのです。

とはいえ、まだまだAIが制作する動画の完成度は、テレビ広告やSNS広告で高いパフォーマンスを得られるほどの水準に達していないのが現状と言えます。

逆にブランド価値を著しく毀損する恐れもあるでしょう。

ただ、「社運をかけるほどの一大事業ではなく、SNSに気軽に投稿できるような内容」の場合、人間の動画撮影とAIの動画生成の費用対効果を天秤にかけたときに、使用しても良いと思える機会も十分にあるはずです。

現在、一般公開されていない、OpenAIが開発中の動画生成AI「Sora」がリリースされれば、今以上にAI動画を活用したマーケティングが広がるかもしれません。

▶︎マネルトのマスコットキャラクター「なえむ」を動画化してみる

▶︎「Luma Dream Machine」で作成した動画がこちら。お世辞にもクオリティが高いとは言えない。Runway Gen-3の方がまだ自然な動画を生成できている印象

⑦3Dモデル生成AI

無料版有料版特徴
Luma GENIE⚪︎×英単語プロンプトを入力するだけで、4体の3Dモデルを生成できる。
Poly⚪︎月額10ドルゲームやアニメに登場するような3Dオブジェクトを生成可能。2D画像を3Dテクスチャマップに変換することも
Meshy⚪︎月額20ドル〜テキストや画像、3Dモデルから3Dモデルを生成可能

3Dモデル生成AIは「テキストや画像から3Dモデルを生成するAI」のことです。

専門的な知見・技術がなくとも、誰でも簡単に3Dモデルを生成する技術のことを「CSM(Common Sense Machines)」と呼びます。

CSMを活用すれば、人間が行うと時間がかかる3Dモデリング作業を自動化し、作業時間を大幅に短縮することが期待されます。

ゲームデザイナーや3Dデザイナー、パース屋(建築CGデザイナー)はもちろん、イメージを具現化・可視化したい方にとって重宝される存在となるでしょう。

▶︎GENIEで「sword,daemon」のプロンプトを入力して生成された4体

▶︎Meshyの生成画面。生成した3Dモデルに自動で色をつけたり、自動でアニメーション化したりすることも可能

▶︎色付け加工後の恐竜がこちら。ここまでの制作全てが「自動」なのがやばい…。デザイナーは今すぐに3Dモデル生成AIを導入すべき

生成AIのまとめ

いかがだったでしょうか。

初期の生成AIは実用性に乏しいものが多く、ただ自動でコンテンツを生成できる“面白いツール”に過ぎませんでした。

しかし、上記で紹介したような2024年9月時点で活躍する生成AIであれば、実務で十二分に活用できるでしょう。

どの業種・業態においても、生成AIを活用できる場面は少なからず存在するので、「AIは役に立たない」と簡単に切り捨てずに、工夫を凝らしてみてはいかがでしょうか。

アイデア次第で、今の事業や試みが好転する可能性を十分に秘めているはずですので。

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