OpenAIの動画生成AI「Sora」とは?特徴や料金、使い方、商用利用について解説 | マネルト

※ 本サイトのコンテンツには、商品プロモーションが含まれている場合があります。

OpenAIの動画生成AI「Sora」とは?特徴や料金、使い方、商用利用について解説

この記事は約18分で読めます。
この記事を要約すると・・・

Soraは「テキストや画像といったプロンプト入力で、リアルな映像コンテンツを制作できる動画生成AIのこと」のこと
2025年1月現在、ChatGPT Plus(月額20ドル)、Team(月額25ドル)、Pro(月額200ドル)の有料プラン3つで使用可能。無料ユーザーへの解放は現時点でなし
Proユーザーであれば、最大解像度が1080p、最大20秒の長さ、同時に最大5本まで生成、最大500本の優先動画生成、透かしなしの条件で動画を生成できる

米OpenAIは、2024年12月9日の現地時間に、動画生成を可能とするAI「Sora」の一般公開を発表しました。

リリースまもない頃はアクセスが集中しすぎて利用不可の状態でしたが、年末から年始にかけて徐々にアクセスできるようになりました。

OpenAI初となる動画生成AIの誕生により、世界中のユーザーから大きな注目を浴びたSoraですが、登場したばかりでそのほとんどが謎に包まれています。

実際に使用したユーザーは、登場時の反響に比べて微塵も満たないほどの数しかいないでしょう。

そこで本記事では、Soraの使い方や料金といった基本情報はもちろん、商用利用についてや何度もSoraを使ってわかった特徴について解説していきます。

なえむ
なえむ

テキストで動画を作れる時代…。
とんでもない時代が到来したね〜!

\ 【大流行の予感】二次元美少女AIと夢の物語へ…! /
自分で理想のキャラを生成し、憧れのシチュエーションを実現できる!!


\ 実在する人間をAI化!! /
無料の未来型トークアプリ「Castalk」が異次元すぎる…!!

\ 危険な恋を楽しめるAIマッチングアプリ『Stella』! /
初プロフも顔写真も、メッセージも全てAIが生成!
次世代型の恋愛アプリがここに!


動画生成AI「Sora」とは?

Soraとは「プロンプトを入力するだけでリアルからアニメ調の映像コンテンツまでを生成できる動画生成AIのこと」です。

ユーザーは、テキスト画像動画といったプロンプトで作成したい動画の内容を示すことにより、わずか数十秒ほどで短い動画が最大5本生成されます。

生成される動画のクオリティにはその時々で差があり、現状、最高品質と認めるレベルには及んでいませんが、それでも及第点には達しています。

驚くべき点は、“誰でも簡単に動画を生成できる環境になったということ”です。

正直、このレベルの動画を時間や費用をかけずに次々と生成できるのであれば、最高のサービスであると言わざるを得ません。

生成AIの最先端を走り続けるOpenAIのことですから、これから改良を重ねて更なる化物を生み出すに違いないでしょう。

Soraの料金について

料金
ChatGPT Plus 月額20ドル
ChatGPT Team 月額25ドル
ChatGPT Pro 月額200ドル

2025年1月現在は、無料ユーザーに解放されておらず、ChatGPTの一部の有料ユーザーのみ提供されています。

それは、Plus、Team、Proプランの3つです。

PlusとProプランの違いは、以下の通りになります。

なえむ
なえむ

Proはさすが10倍の値段なだけあってアクセスできる機能が豊富だよ〜! しかもPlusと違って、テキスト生成AIの最上位モデル「o1 Proモード」も使えるようになるんだよっ!

動画生成におけるPlusとProの違い

Plus&TeamとProとの違いは、以下の通りです。

Plus&Team Pro
解像度 最大720p 最大1080p
動画の長さ 最大10秒 最大20秒
同時生成数
最大4本 最大5本
毎月の付与クレジット
1,000 10,000
優先生成可能な動画数 最大50本 最大500本
透かし あり なし

※ PlusとTeamは同じ内容
※ 透かしとは「ウォーターマーク」のことで、OpenAIのロゴが生成動画に合成される

クレジット数について

有料プランのユーザーには、Sora専用のクレジットが毎月付与されます。

Plus&Teamは「1,000クレジット」、Proは「10,000クレジット」です。

生成可能な動画数で“最大”と表記しているのは、このクレジットが関係しています。

実は、選択する解像度や動画の長さによって、クレジットの消費量が異なるのです。

5秒 10秒 15秒 20秒
480p 正方形 20 40 60 80
480p 25 50 100 150
720p 正方形 30 75 150 225
720p 60 180 360 540
1080p 正方形 100 300 650 1000
1080p 200 600 1300 2000

出典:Sora – Billing & Credits FAQ

なえむ
なえむ

動画サイズには「1:1(正方形)」「16:9(横長)」「9:16(縦長)」の三つがあるよーっ!

例えば、解像度480pの正方形サイズ、長さ5秒、1本の動画を生成にすると「20クレジット」を消費します。

同じく解像度480pの正方形サイズでも、長さ20秒、2本の動画を生成すると「160クレジット」が消費されます。

また、のちに紹介するRecut、Remix、Blend、Loopといった動画編集を行うと、以下のように追加でクレジットを消費します。

  0〜5秒 5~10秒 10~15秒 15~20秒
480p 正方形 4 4 4 4
480p 5 5 10 10
720p 正方形 6 9 15 15
720p 12 24 36 36
1080p 正方形 20 40 70 70
1080p 40 80 140 140

このように、動画生成の条件を変更するだけで消費量が大きくなるので、特に1,000クレジットしかないPlusユーザーは慎重に映像コンテンツを作成しましょう。

なえむ
なえむ

優先動画生成に必要なクレジットは翌月になったら回復するよ〜!「設定→マイプラン」からリセット日はチェックできるからね!

こちまる
こちまる

Plus&Proユーザー共にクレジットがなくなると「リラックスモード」に移行するのだ。本モードは、クレジットが不要な代わりに、優先動画生成よりも動画生成に時間がかかるのだ。でも、無限に生成できるから問題なしなのだ〜!

なえむ
なえむ

それとクレジットの追加購入はできないよ!翌月に持ち越すこともできないから、計画的に使いきろーねっ!

保存可能な動画の形式

生成した動画は、ダウンロードすることが可能です。

ファイル形式は「mp4」「gif」の2つになります。

なお、Proユーザーのみウォーターマークなしで保存できます。

Soraの特徴・機能について

Soraには、動画生成の幅を広げる魅力的な機能が多数搭載されています。

  1. Recut
  2. Storyboard
  3. Remix
  4. Blend
  5. Loop
  6. Presets

それでは順番に見ていきましょう。

①Recut

Recutは「生成した動画の前後をカットし、再生成できる機能のこと」です。

例えば、上記の画像では10秒の動画をRecutの対象にしていますが、以下のように、この動画の「冒頭部分(1秒間)」「終わりの部分(2秒間)」をカットしました。

▶︎赤線部分がカットしたシーン。左が冒頭部分で1秒間のカット、右が終わり部分で2秒間のカット

あとは画面下側にある「作成する」をクリックすれば、カットした箇所が違和感のない別の動画で補完されるようになる仕組みです。

▶︎変更前。こちらの動画では、動画の終わりに女性は目を瞑らない

▶︎変更後。こちらの動画では、動画の終わりに女性が目を瞑る

②Storyboard

Storyboardとは「1秒単位のフレームごとに詳細なプロンプトを入力して、全体の構成を整える編集機能のこと」です。

▶︎動画編集のタイムラインにあるフレームごとに「プロンプト」を入力できる。左の赤線はテキストプロンプト、右の赤線は画像プロンプト

テキスト、画像、動画といったプロンプトを任意の場所に入力して、登場人物の挙動動画の流れを細かく指定することができます。

わかりやすく言えば、パラパラ漫画の1コマ1コマに対して指示を出して部分的なクオリティを高め、意図する1本の動画を生み出す感じです。

これにより、あなたが思い描く“完成度の高い動画”を簡単に生成できます。

なえむ
なえむ

Storyboardは、他の動画生成AIにない革新的な機能だよっ!
動画を構成する“複数の瞬間”に対して、コメントや画像等で指示だしできるからかなり便利だよ〜♪

③Remix

Remixは「生成した動画の一部を変更する編集機能のこと」です。

例えば、映像コンテンツに映る背景やオブジェクトなどを別の要素に置き換えることができます。

他にも、映像に特定の要素を追加したり、削除したりすることも可能です。

実際のRemix画面では、「解像度の変更」「リミックスの強度」を指定できます。

変更点を指示するプロンプトに加えて、強い、マイルド、微妙な、カスタムの4つの中からどの程度のリミックスを行うか決めましょう。

これにより、動画の細かな修正が可能です。

④Blend

Blendとは「二つの動画を組み合わせて1本の自然な動画に仕上げる編集機能こと」です。

例えば上の動画では、「蝶」「花」の映像を違和感のないようシームレスにつなげ、一貫性のある映像コンテンツを完成させました。

▶︎パタパタと羽ばたいていた蝶が、気づけばお花へと変化する映像

これは、お互いに関連性のないものでも無理やり結合することが可能です。

例えば以下では、「日本人女性」から「猫」に変身させてみます。

まずは、どのタイミングで猫に変身させるかを、「影響曲線」を動かして指定していきます。

影響曲線とは、「動画の切り替わりタイミングを指定できる機能」で、画面内にある「○マーク」をドラッグして左右に動かすことで、曲線をなめらかにしたり急にしたりできます。

▶︎実際にBlendした動画がこちら

今回は女性からすぐ猫に移行するよう指定したため、開始早々に女性がしゃがみ込んでしまいましたが、切り替えタイミングを遅くすればもっと別の動きを見せるような動画になったはずです。

本機能を活用すれば、よく映画やアニメである「温厚なキャラが豹変する」「禁忌の技を使用して人間が化け物として敵を倒す」ような“一瞬で異なる外見に変化するシーン”を簡単に作れるでしょう。

⑤Loop

Loopとは「動画の一部分だけを指定して繰り返し動画を作成する編集機能のこと」です。

ループ区間を定めることで、特定の箇所だけを流し続けることができます。

⑥Presets

Presetsとは「あらかじめ用意したテンプレートを活用して動画のスタイルやテーマを指定する編集機能のこと」です。

例えば、初期から用意されていたPresetsの「バルーンワールド」を適用した動画は以下のようになります。

▶︎オリジナル動画

▶︎バルーンワールドを適用した動画(プロンプトはオリジナル動画と同じ)

Presetsを使うタイミングには、「プロンプト入力時」「生成動画を後で編集する時」の2つがあります。

▶︎プロンプト入力時(動画の生成時)にPresetsを指定する方法

▶︎生成した動画を編集する時

また、PresetsはOpenAIが用意したものの他に、自分で作成したものを使用することもできます。


▶︎Presetsのセレクト画面右上にある「管理する」をクリック

▶︎Presets一覧の「+マーク」から『新しいプリセット」を作成できる。OpenAIが用意した「バルーンワールド」や「ストップモーション」といったフォーマットを参考に、ChatGPTに独自のプリセットを生成してもらおう

事前にPresetsに登録しておけば、どの作品に対しても特定の世界観を反映させることが可能です。

作品のテーマを統一できるので、一貫性を持たせたい場合に有効と言えるでしょう。

\ Presetsを活用した生成方法はこちら! /

Soraのログイン方法について

Soraのログイン方法には、以下の2つがあります。

  1. ChatGPTからアクセスする
  2. Googleからアクセスする

順番に見ていきましょう。

①ChatGPTからアクセスする

ChatGPTを開くと、左のサイドバーに「Sora」があるので、ここからログインできます。

②Googleからアクセスする

Googleで「Sora」と調べ、OpenAI公式サイトをクリックします。

あとは、画面右上にある「Start now」をクリックすればアクセス可能です。

Soraの使い方について

Soraにログインしたら、早速動画を生成してみましょう。

日本語のプロンプトでも問題なく作れますが、英語プロンプトの方がより言葉の意味を適切に理解し、意図に沿った動画が生成されます。

あとは、

  • Presets
  • 動画サイズ(アスペクト比)
  • 解像度
  • 動画の長さ
  • 一度に生成する動画の数

を指定して、右下の「↑ボタン」をクリックするだけです。

【要注意】トレーニングへの使用をOFFにする

Soraの設定メニューから「生成物を全体公開すること」「生成物をSoraのトレーニングに使用すること」の2点を変更することができます。

まずは画面右上にある「アイコンマーク」をクリックし、「設定」を開きます。

次に、お好みに応じて以下2つをOFFにします。

  • <探索するために公開する(動画共有)>
    あなたが生成した動画が、他のユーザーにも公開されます。オリジナル動画を他人が保存することはできませんが、“プロンプトを覗くこと”は可能です。つまり、あなたが生成した動画に使用したプロンプトをコピーされ、似たような動画を生成される可能性があります。作品を他人に見せたくない方やプロンプトアイデアを独占したい方は「OFF」推奨です。
  • <全員のモデルを改善する>
    あなたが生成した動画が、AIモデル「Sora」のトレーニング材料に使われます。ONにしてもプライバシーを保護するための措置は講じられるようですが、不安な方は「OFF」がおすすめです。
なえむ
なえむ

なんかON・OFFできるスイッチがバグってるね〜。おそらく背景が白色なら「ON」、背景が灰色に染まれば「OFF」のはずだよ〜。一般的には緑色がON、灰色がOFFだからね。

共有動画を参考にする

Soraでは、「他人が生成した動画」や「使用したプロンプト」を参考に、品質の高い動画を生成することができます。

動画は「最近の(Recent)」「注目(Featured)」から探せます。

気になる動画をクリックすると、

  • Edit prompt(プロンプトを覗く)
  • View story(Storyboardを見る)
  • Re-cut
  • Remix
  • Blend
  • Loop

あなたが生成した動画のように編集することができます。

興味のある動画に使用されたプロンプトを参考にしたい場合は、「Edit prompt」からこっそり覗いでみましょう。

ただし、他人のオリジナル動画を保存することはできません。

仮にあなたが「Re-cut」や「Loop」といった編集を行ったとしても保存できないので注意しておきましょう。

あくまで他人の生成物を参考にする機能となっています。

Soraの商用利用について

Soraの商用利用に関する記載は見当たりませんでした。

しかし、おそらくSoraも、ChatGPTやDALL-E3と同様にOpenAIの利用規約に準拠するものと考えられますので、商用利用は認められるはずです。

以下は、OpenAIの利用規約から抜粋したものになります。

上図を見れば分かる通り、「出力に対する権利・権限・利益をあなたに譲渡します」と記載されています。

そのため、OpenAIは生成物に対する所有権は放棄していると認められるでしょう。

ただし、商用利用が認められたからといって、あなたが生成した動画に対して「著作権」が発生するかどうかは別の問題です。

Soraで生成した動画の著作権について

文章や画像ならともかく、動画の著作権は一体どのようになるのでしょうか?

結論から言うと、おそらく「文章や画像と同様の考え方が適用されるはず」です。

詳しくは、以下の記事をご覧ください。

Soraの生成物を「自作発言」してもバレない?

OpenAIによれば、「人間が作成・撮影した動画」と「Soraで生成した動画」の識別が可能みたいです。

そのため、Soraから生成された動画をあたかも自分が生み出したコンテンツのように発信したらバレます。

実際にSoraで動画を生成してみた

天使

ウサギ

アニメ

 

Soraのまとめ

Soraは、有料ユーザーであれば、誰でもリアルかつ高品質な動画を生成できるAIです。

以下にその特徴をまとめます。

  • Plus(月20ドル)、Team(月25ドル)、Pro(月200ドル)のユーザーが利用可能
  • テキスト、画像、動画からオリジナル映像を生成できる
  • Proユーザーであれば、最大解像度が1080p、最大20秒の長さ、同時に最大5本まで生成、毎月の付与クレジットは10,000、最大500本の優先動画生成、透かしなしの条件で動画を生成可能
  • 生成動画を「mp4」と「gif」のファイル形式でダウンロード可能
  • Soraで生成した動画は、OpenAIの利用規約によると「商用利用できる」と考えられる
  • 現状、生成動画に著作権は発生しない可能性があるので、気をつけるべき

Soraは、映像業界に新たな光をもたらした革命児です。

これによりCMといった広告動画はもちろんのこと、MVや映画などの様々なシーンで影響をもたらすでしょう。

現状、生成AIに対する法整備は進んでいないものの、世界的な流行からみて“受け入れざるを得ない情勢”なので、使い方だけでも学んでおくべきです。

あなたの創造性をSoraというツールに乗せて発揮してみてはいかがでしょうか。

タイトルとURLをコピーしました