マネルト

この記事を要約すると・・・

DeepResarchとは「ユーザーが入力したプロンプトに対してChatGPTが複数の情報源から詳細に調べ上げ、分析・精査したのちにレポートとしてユーザーに届ける機能」のこと
Google検索よりも“欲しい情報”を総合的に入手できる上に、人間が数時間かけて行うタスクをわずか20分程度で終わらせてくれる
無料ユーザーでもDeepResarchの軽量版を利用可能で、月額20ドル以上の有料ユーザーの場合はハイスペック版を利用できる

OpenAI社が提供するChatGPTに、かつてないほど重宝する機能が追加されました。

それが、DeepResarch（ディープリサーチ）です。

徹底的なリサーチや専門分野の学習に適しており、場合によってはGoogle検索よりも便利な存在となるでしょう。

本記事では、そんなDeepResarchの基本情報からメリット・デメリット、使い方まで解説します。

無料ユーザーでも使用できますので、ぜひチェックしてみてください。

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DeepResarchとは？
DeepResarchの特徴・メリット6選
DeepResarchのデメリット3選
DeepResarchの使い方
DeepResarchの活用事例
DeepResarchのまとめ

DeepResarchとは？

DeepResarch（ディープリサーチ）とは「OpenAIがChatGPTのユーザー向けに提供する最新のリサーチ支援機能のこと」です。

簡単に言えば、AIが「調べる・分析する・まとめる」作業をまるごと引き受けてくれるオンライン研究アシスタントのようなものになります。

ChatGPTに質問や調査したいテーマを投げかけると、AI自らがウェブ検索で文章やファイルから情報を抜き出し、必要に応じてコードでデータ分析まで行います。

そして、人が何時間もかけて行うようなリサーチをわずか数十分程度でまとめ上げ、レポート形式で回答してくれるのが特徴です。

通常のChatGPTが一度の対話で回答を生成するのに対し、DeepResarchは複数のステップを踏んで徹底調査する点が大きな違いとなります。

ユーザーの質問内容を深く理解した上で、関連する情報を何十件も自動で参照するので、もはや人間に指示をだして調査を依頼するよりも格段に高いパフォーマンスを実現するでしょう。

また、調査途中で情報が足りなければ自律的に追加の検索も行い、ただ情報を羅列するだけでなく洞察や分析結果まで含めて回答してくれます。

回答には参照元（出典）も明記されるため、「この情報はどこから来たの？」と気になった時も根拠を確認しやすいです。

なえむ

以前からLLMで問題になっているハルシネーション（事実でないことを事実であると誤認した上で生成するAI現象）対策としても有効な機能がDeepResarchだよ！

要するにDeepResarchは、ChatGPTを頼れる研究員に変身させる機能です。

ビジネスレポート作成から学術調査まで、幅広い分野で質の高い情報収集と洞察提供を自動化してくれるため、今後ますます注目されるでしょう。

本機能はまだ不完全ですが、AIエージェントの先駆けとなる存在です。

【自律型AI】AIエージェントとは？特徴や生成AIとの違い、サービス、使用例について解説

DeepResarchの情報取得先（情報源の追加）

DeepResarchは、Web上のあらゆる媒体から情報を引っ張ってくることができます。

Googleなどのウェブ検索
Box
Dropbox
GitHub
Googleドライブ
Gmail
Googleカレンダー
HubSpot
Linear
Outlookカレンダー
Outlookメール
SharePoint
Microsoft Teams

Googleなどのウェブ検索では、一般的なデータの中から必要な情報をアナリストレベルのレポートでまとめてくれます。

一方で、Googleドキュメントやスプレッドシートなどを内包するGoogleドライブと連携することにより、秘匿性の低い社内データにアクセスしたりパーソナライズされた信頼できるデータを基に文書を要約したりすることも可能です。

ウェブ検索では、ChatGPTがネット上のWebページをもとに情報をまとめるので、そもそも「信頼できる情報源」か「求めている最新の正しい回答」なのかどうかを一度ユーザーが精査する必要があります。

DeepResarchの登場によりいくらハルシネーションが改善されたといえど、“元の情報”となるソースが間違っていれば話になりません。

それに比べて、Googleドライブといった情報源をソースにする場合は、すでにユーザーが信頼できるソースとして認識できており、ChatGPTも与えられたソースの中から回答を生成してくれるため誤った情報とは無縁の環境となります。

これが一般的なWeb検索との違いです。

DeepResarchでの情報源追加は、

アカウントアイコン
設定
コネクター

の手順でおこなえます。

DeepResarchの料金

DeepResarchは基本有料の機能ですが、2025年4月からはDeepResarchのの軽量版がChatGPT無料ユーザーにも開放されました。

ここでは、無料プランと有料プランでDeepResarchがどう使えるか、その違いや料金についてまとめます。

＜ChatGPT無料版（Freeプラン）＞
月額料金0円（無料）。もともと無料ユーザーはDeepResarchを利用できませんでしたが、現在は軽量版DeepResarchを「月5回」まで試すことができます。ライト版は高性能版に比べて簡易なモデル（o4-mini）を使っており、回答のボリュームはやや控えめですが、十分に深いリサーチ結果を得られます。「とりあえずDeepResarchを無料で使ってみたい」という場合に嬉しいポイントです。
＜ChatGPT Plus版（有料プラン）＞
月額約20ドル（約2,000～3,000円）。ChatGPTの標準有料プランです。Plusプランでは2025年春よりDeepResarch機能が利用可能になり、「月10回」までo3をモデルとしたハイスペックなDeepResarchクエリを実行できます。Plus以上のプランに加入することで、DeepResarchのほかにも複数の推論モデル (o4-mini、o4-mini-high、o3)やGPT-4.5 の研究プレビューを使用可能です。もし月10回の上限に達した場合でも、自動的に月15回使える軽量版に切り替わって引き続き使えるため、Plusユーザーでも安心してDeepResarchを活用できます。
＜ChatGPT Pro版（有料プラン）＞
月額約200ドル（約30,000円）。プロフェッショナル向けの最上位プランです。「月125回」ものDeepResarchクエリを実行可能で、ビジネスや研究でヘビーに使う人向けに設計されています。ハイスペック版の使用回数を迎えると自動で月125回まで使用できる軽量版に切り替わります。高性能な専用モデル（GPT-4.5 と Operator の研究プレビュー、 o1 pro モード、動画生成AI「Sora」の拡張機能、Codex エージェントの研究プレビュー）へのアクセスや大規模データ処理も含め、リサーチ機能を存分に活かせるプランです。本格的にDeepResarchを業務利用したい場合はProプランが適しています。

このほかにも企業向けのTeamプランやEnterpriseプラン、教育機関向けEduプランなどもありますが、一般ユーザー向けとしては上記のPlusかProへの加入でDeepResarchを利用できます。

有料プランに加入している場合は、ChatGPT o3と呼ばれるAIモデルがベースとなった高度なDeepResarchを実行可能です。

プランに応じた規定の使用回数に達すると、自動的に軽量版のo4-miniバージョンに切り替わる仕様となっています。

こちまる

上級モデルが「o3」、下級モデルが「o4-mini」って感じなのだっ！

また「月○○回」において起算となる日にちは月の初めではなく、最初の使用日です。そこから30日間を1ヶ月としています。

例えば、Plusプランのユーザーが6月6日に使用を開始した場合は、30日後の7月5日までに合計25回のDeepResarchを使うことが可能です。

なえむ

今後使用回数は変更されるかもだから絶対じゃないよーっ！

DeepResarchとウェブを検索する（ChatGPT search）との違い

ChatGPTには元々「ウェブを検索する（ChatGPT search）」という機能が存在しました。

本機能もDeepResarchと同様にインターネット上の情報を検索する機能ですが、具体的にどのように違うのでしょうか。

まずは、以下の比較表をご覧ください。

	DeepResarch	ウェブを検索する
回答スピード	△（5分〜30分程度）	◎（10秒程度）
回答の質	◎	△
文章量	○	△
情報の信頼性	◎	○
引用元の表示	◎	◎
PDF保存・リンク共有	○	✖️

このほかにも違いはあります。

例えば、DeepResarchの場合、ユーザーが検索して欲しい内容を入力すると、以下画像のように必ず質問をしてきます。

これにより「ユーザーの検索意図」と「ChatGPTによる解釈」のズレをなくし、ユーザーの求める適切な回答を提示することが可能です。

一方のウェブを検索する（ChatGPT search）では、そのような確認事項が一切ないため、ChatGPTは額面通りでしか意味をとらえきれず、その裏に隠された本当のニーズに気づけません。

誤った理解のまま進めてしまうと、ユーザーにとって何ら価値のない回答が生成されてしまう恐れがあります。

DeepResarchは回答スピードこそ遅いものの、浅い思考では決して辿り着けない熟考した末の高水準な結論を綺麗にまとめてくれます。

一度使用すればわかりますが、DeepResarchにならいくら時間を割いても良いと考えるようになるでしょう。

DeepResarchとChatGPT searchのこの違いは、かなり大きいです。

なえむ

僕はお世辞にも頭が良いとはいえないから、リサーチの専門家としてDeepResarchを頼っているよ〜！国内外の優良個別株を探す時とかね！英語の記事でも日本語訳してくれるところが超便利っ♪

DeepResarchと他のAIモデルとの違い

AIの能力を評価する手法のうちの一つに「Humanity’s Last Exam (人類最後の試験)」というものが存在します。

これは「3,000件を超える膨大な選択肢と100以上の広範なジャンルの質問でAIの実力を試すもの」です。

ジャンルには、言語学、化学・科学、数学などがあり、Grok-2やClaude 3.5 Sonnet、Gemini Thinking、DeepSeek-R1など他のAIモデルの精度を圧倒的に上回る結果となりました。

その差は最大7倍以上で、いかにChatGPTのDeepResarchが優秀なのかがうかがえます。

OpenAI公式によると、DeepResarchは“必要に応じて特定の情報を効果的に見つけ出す人間に近いアプローチを示す”とのことです。

なお、DeepResarchの軽量版とハイスペック版の性能については、大差はありません。

軽量版といえど他のAI検索サービスよりかは高性能であるため、ぜひ使ってみてください。

【次世代】AI搭載型検索エンジン「Perplexity（パープレキシティ）」とは？

DeepResarchの特徴・メリット6選

DeepResarchには他の検索AIツールにはないユニークな特徴が多くあります。

ここでは主な機能面の特徴と、それによるメリットについて紹介します。

網羅的な情報収集
多様なデータ解析
高精度な長時間リサーチ
出典付きの安心感
回答をPDF形式で保存できる
海外の情報も検索できる

それでは順番に解説していきます。

①網羅的な情報収集

DeepResarchは検索時に関連情報を幅広く網羅します。

通常のWeb検索や従来のAI検索が数件の結果を見る程度なのに対し、DeepResarchは数十〜数百件ものソースを自動で巡回し、必要な情報を余すことなく集めてくれます。

人間がキーワードを変えながら何度も検索して大量のサイトを読む手間を、大幅に削減してくれる点が大きな強みです。

なえむ

人間だと「検索キーワードが思い浮かばずに答えに辿り着けない」こともあるけど、最新鋭のDeepResarchならあっという間だよっ！

②多様なデータ解析

テキストのウェブ記事だけでなく、PDF文書や画像内の文字まで調査対象になるのも特徴です。

例えば政府機関がPDFで公開している統計資料や、記事中のグラフ画像などもAIが読み取って分析してくれます。

また、内蔵のPython実行環境を使って、取得した数値データを統計分析したりグラフ生成したりと、コードによる高度なデータ解析も自動で行います。

これらにより、単なる文章のまとめに留まらず、データの裏付けや数値的な洞察も含めたレポートを簡単に入手可能です。

③高精度な長時間リサーチ

DeepResarchは最大30分程度の時間をかけてじっくりと調査を行います。

一見デメリットにも思える「時間をかける」という点ですが、その分だけ推論やクロスチェックを繰り返し、回答の正確性を高めているのです。

複数回の検索→推論のサイクルを回す「DeepSearch」という技術を活用し、必要なら追加検索も自動で実施するため、難しい質問でも手抜かりの少ない徹底的な調査が可能になっています。

人間が数時間かけて調べ物をするのをAIが肩代わりして数十分で済ませてくれるイメージです。

④出典付きの安心感

DeepResarchが生成する回答には参照した情報源（URL）がきちんと明記されます。

▶︎情報源をリンク付きで文末に添付

これにより、「なぜその結論に至ったのか？」が透明化されており、ユーザーは提示された情報の信頼性を自分で確かめることができます。

ChatGPT単体でありがちな「それっぽいけど出典不明な回答」のリスクを低減している点は安心できるポイントでしょう。

⑤回答をPDF形式で保存できる

DeepResarchで生成された回答はPDFで保存することもできます。

そのため関係者や知人にレポートを共有しやすいのも特徴です。

▶︎本文右上もしくは文末左下にある「上矢印⇧」をクリック

▶︎「PDF形式で保存」もしくは「リンクの共有」が可能。チームメンバーと調べごとをする際に、役割分担して必要な情報だけを素早く共有する、といった使い方ができる

▶︎リンクをコピーすれば誰でも閲覧可能な状態に

DeepResarchには使用制限が設けられているので、無制限に多用することができません。

複数人で関連する内容を調べる場合は、レポートが重複しないように事前に取り決めを行い、調査結果を共有するようにしましょう。

⑥海外の情報も検索できる

世の中には、日本語圏の検索結果や情報だけではカバーしきれない専門的・最新の知見が多く存在します。

DeepResearchでは、英語をはじめとした海外のWebサイトやニュースメディア、学術ページにもアクセスできるため、以下のような恩恵を受けることが可能です。

海外企業の最新動向や公式発表
英語論文の要約や重要ポイントの抽出
各国の法制度・政策の比較
英語圏でのトレンドや世論の分析

たとえば、AI技術の最新動向や海外スタートアップの取り組みなど、日本語にまだ翻訳されていない情報にも即座にアクセスできます。

英語がグローバルスタンダードである以上、流行の先駆けとなる英語圏から積極的に情報収集することが大切です。

DeepResarchのデメリット3選

DeepResarchは学生から社会人まで、すべての人に使ってほしい高精度なAI検索機能です。

そんな優秀なDeepResarchにもいくつかのデメリットが存在します。

それが以下の3つです。

応答に時間がかかる
利用にコストがかかる
誤情報のリスクはゼロでない

順番に見ていきましょう。

①応答に時間がかかる

DeepResarchは回答に5分〜30分程度かかる場合があります。

すぐに答えが欲しい時には不向きで、ある程度待つ余裕が必要です。

裏を返せば時間をかけてじっくり調べている証拠ですが、せっかちな人にはもどかしく感じるかもしれません。

検索および回答生成はバックグラウンドでも進行するので、DeepResarch中は別の作業を進めたり、他の生成AIを並行して動かしたりすると効率よくリサーチできます。

簡単な調べ物をする際はDeepResarchではなく、「ウェブを検索する」がおすすめです。

②利用にコストがかかる

DeepResarchのフル機能を使うにはChatGPTの有料プラン加入が前提です（月額20ドル〜）。

無料ユーザーでも使用感を試すことはできますが、月5回までの下位版しか扱えないためDeepResarchが持つ本当の実力を試すことはできません。

高度なAIリサーチ機能ゆえに有料化は仕方ありませんが、「なるべくお金をかけずに使いたい」という場合は少しハードルを感じるでしょう。

もし無料で検索AI機能を使いたいのであれば、Googleの生成AI「Gemini（ジェミニ）」がおすすめです。

GeminiにもChatGPTと同様にDeepResarch機能が搭載されており、深い洞察と詳細なレポートを手にいれることができます。

試しにGemini 2.5Flashのモデルに、以下のプロンプトを入力してみました。

今後、世界的にAIが一般化する流れがあります。そこでAI関連企業への株式投資を行います。AIサービスを展開する会社、AIの展開に必要な半導体・GPUを扱うメーカーなどを10つ取り上げて。なお、株式は長期間保有することが前提なので、長期的に株価が成長する可能性の高い銘柄を選定して。あくまでも資産形成が目的です。

これにより生成されたサマリーは、こちらです。

AI関連株式投資銘柄選定

※ Googleドキュメントに移行します

Geminiでは生成された回答をコピーするだけでなく、Googleドキュメントにエクスポート可能です。

ChatGPTのDeepResarchでも「PDF」や「リンク」で保存・共有できますが、Googleドキュメントだとそのまま編集に繋げられるので、人によってはGeminiの方が利便性高く感じるでしょう。

なえむ

ちなみにGeminiのDeepResarchは、「月に10回程度」が無料だよっ！無課金の方はChatGPTと併用してみて〜！

③誤情報のリスクはゼロでない

AIが情報源を評価し信頼性の低いサイトを避ける工夫はされていますが、情報元自体が間違っていれば誤答になる可能性もあります。

Googleから評価されている大手のサイトの中にも、外部に記事制作を委託している場合があるので、自社で完結すれば品質は高いものの安さを優先して比較的低品質なコンテンツを公開するケースも少なくはありません。

そういった低コスト化の背景により、記事制作から校正・校閲作業までが不十分な状態で完成品として投稿され、それをAIが誤って引用元のWebページとして採用してしまうのです。

今だと生成AIを活用した記事制作もありますし、AI記事をDeepResarchが引っ張ってくる場合もありますね。

なえむ

DeepResarchは引用元のサイト評価を重視する傾向にあるから、基本は大手サイトのWebページが引用元としてあがるよ。一見、生成AIで記事制作を行なったら評価は低そうな気がするけど、既に大元のWebサイトにあるブランド力が物を言うから、その記事自体は微妙でも全体の信頼性や専門性、権威性によりDeepResarchの目に止まることがあるんだよ〜。人間も騙されちゃう時があるから同じだね。

また新しすぎるニュースや専門的すぎる分野では十分な情報が集まらないことも考えられます。

なぜなら、基本的にはネット上にある既出の情報をもとに回答することしかできないからです。

元のデータが間違っていれば、当然、生成される回答にも不可解な点が生じてしまいます。

DeepResarchの回答も最終的なチェックは人間が行うのが望ましく、現状は「AI任せで100%安心」とは言い切れない点に注意しましょう。

DeepResarchの使い方

それでは、DeepResarchを実際に使うにはどうすればいいのでしょうか？

この項目では、基本的な手順について説明します。

難しい操作は一切なく、ChatGPTを使ったことがある人ならすぐに試せるはずです。

● DeepResarchの利用手順

＜プランの確認＞

まずは自分のChatGPTアカウントがDeepResarchを利用できるプランか確認しましょう。無料ユーザーでも軽量版が使えますが、フル機能を使いたい場合はChatGPT PlusやProなど有料プランへの加入が必要です。
＜ChatGPTでモードを設定＞

無料ユーザーはChatGPTのチャット画面を開き、モデル選択メニューでDeepResarch対応のモードを選びます。Plusプラン以上の場合は、画面左上からAIモデルの選択をおこなった後、チャット欄から「①ツール」「②DeepResarchを実行する」を押してチャットを始めます。

DeepResarchの有効状態はこちらです。「リサーチ」と表示されていれば問題ありません。

パーソナライズされた情報を取得したい場合は、ウェブ検索以外の情報源を選択しましょう。
＜調べたい内容を入力＞

準備ができたら、チャットの入力欄に調査してほしい質問やテーマを送信します。できるだけ具体的に知りたい内容を書くと良いでしょう。例えば「ここ3年で生成AIが日本社会に与えた影響をまとめて」といった質問を投げかければ、DeepResarchが事前確認のための質問を送り返してきて、その後テーマに沿って情報収集を開始します。
＜AIがリサーチ実行（待機）＞

メッセージを送信すると、DeepResarchが自動的にウェブ検索やデータ解析を始めます。この間、回答が返ってくるまでしばらく待ちます。複雑な依頼ほど時間がかかりますが、調査はバックグラウンドでも進行するため、待っている間は他の作業をしていても大丈夫です。チャット画面には進捗状況が表示されることもありますが、気長に待ちましょう。
＜レポート結果を確認＞

処理が完了すると、DeepResarchから詳しい回答が返ってきます。レポート形式で要点が整理され、各項目には参照元リンクが付いているはずです。まずは回答全体に目を通し、疑問点があれば出典をクリックして原情報に当たってみましょう。必要に応じて追加の質問をしたり、レポート内容を元に考察を深めたりすると良いでしょう。

上記のように、基本的には「ChatGPTに調査を依頼するだけ」でOKです。

普段のChatGPTと使い勝手は変わりませんが、DeepResarchモードでは返答まで少し時間がかかる点だけ覚えておいてください。

DeepResarchの活用事例

では、DeepResarchはどんな場面で役立つのでしょうか。

いくつか便利な活用例を紹介します。

＜市場調査や競合分析＞
ビジネスシーンで、特定の業界動向や競合他社について調べたい時に大活躍します。「○○業界の最新トレンドを分析して」「競合A社とB社の製品戦略を比較して」といった依頼をすれば、関連ニュース記事やレポートをAIが集めてきて、ポイントをまとめてくれます。人手では大変なリサーチもDeepResarchなら一度の質問で包括的なレポートが得られるので、新規事業の企画書作成などが格段に効率アップします。
＜学術リサーチや論文の下調べ＞
論文やホワイトペーパーを何本も読んで調査するような場面でも、DeepResarchは頼りになります。例えば「最新のAI技術に関する学術論文の傾向を調べて」と依頼すれば、関連する論文や記事を横断的に調べ上げて研究の動向や成果を要約してくれます。専門分野の予備知識収集や文献サーベイの下準備としても有用で、学生や研究者にとって強力な相棒になり得ます。かなりの時短につながるでしょう。
＜トレンド分析・情報のまとめ＞
世の中の話題や膨大な情報を短時間で把握したいときにも役立ちます。例えば「ここ半年の〇〇に関するニュース動向をまとめて」といった質問で、AIがニュースサイトやブログ、SNS上の情報まで調べ、頻出するトピックや意見を整理して伝えてくれます。人力では追い切れない最新トレンドの俯瞰も、DeepResarchならお手の物です。