【AGIの前身】ChatGPT Agentとは?特徴や使い方、活用方法について解説 | マネルト

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【AGIの前身】ChatGPT Agentとは?特徴や使い方、活用方法について解説

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この記事を要約すると・・・

ChatGPT Agentとは「人間からの指示を理解してAIが自律的にタスクを実行してくれる機能」のこと
AIによる調査・分析・Web操作が可能で、仮想環境を活用したAIのWeb操作では、パスワード入力など秘匿性の高い操作を除き自動化できる
ChatGPT Agentは、有料プランであるPro、Plus、Teamなどで利用でき、2025年7月28日時点では無料プランは利用できない

生成AIがテキスト、画像、音楽、動画などを生み出せるのに対し、AIエージェントはユーザーの指示に従ってネット上のタスクを代わりにこなすことができます。

そんな近未来的なシステムであるAIエージェント界に、新たなるサービスが登場しました。

それが「ChatGPT Agent」です。

ChatGPT Agentを日常生活・ビジネスに浸透させることで、これまでにない作業効率化を図れるとともに、あなたがやらなくていいタスクを任せることができます。

つまり、あなたの可処分時間が増え、より重要なタスクにリソースを割くことが可能です。

ChatGPTの生みの親であるOpenAI CEOのサム・アルトマン氏は、ユニバーサル・ベーシック・インカムを目指すワールドコインプロジェクトの立役者でもあり、AI時代に人々が貧困を回避するための方法を模索し続けています。

このChatGPT Agentにおいても、将来的には人間が抱えるタスクの半分以上を代替し、ユーザーがほぼ働かずとも自動的にお金を稼げるようになるかもしれない画期的なサービスですので、今のうちに仕組みを理解し、使いこなしておきましょう。

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ChatGPT Agentとは?

ChatGPT Agentとは「ユーザーに代わってオンライン上のタスクを自律的に実行できる機能のこと」です。

仮想ブラウザを立ち上げてWebページを閲覧・操作するOpenAI Operatorと情報の検索・分析・要約に特化したDeepResarchをChatGPTに統合させたことで誕生しました。

つまり、三者の強みが反映された機能こそがChatGPT Agentになります。

エージェント機能では、これまでの生成AIでは実現し得なかった自動化体験を味わうことが可能です。

例えば、有名な生成AIのサービス名・特徴・強み・価格をまとめてPDFで出力して、地元のおしゃれな飲食店をリサーチして予約して欲しいなどのリクエストを出せます。

エージェントはあなたの複雑な依頼を理解し、推論とアクションを交互に切り替えながらタスクを遂行します。

画面上にはナレーション形式で「今何を行なっているのか」が表示されるため、エージェントが誤った方向性で作業を進めていたとしてもユーザーが適宜ブラウザ操作を交代して方向性を修正することが可能です。

また、ユーザーの個人情報やパスワードが関与する機密性の高いタスクには、ChatGPTがアクションを実行する前にユーザーに対して確認を挟むので、無断で予約・決済・連絡をおこなうことはありません。

裏を返せば、まだ完璧な自動化ではないということです。

AGIの前身となる本機能は、確かに能動的に思考し、自律的に行動するものの、あくまで人間の指示を介して与えられた責任の範囲内でアクションを起こしているにすぎません。

OpenAI OperatorからChatGPT Agentに進化したからといって、任せられる範囲が増えたわけではないので注意しておきましょう。

とはいえ、AIエージェントやAGIの第一人者になるであろう存在なので、今のうちに仕組みや操作を理解することが大切です。

 

ChatGPT Agentの価格

ChatGPT Agentは、2025年7月28日時点において以下のプランで使用できます。

  • Pro:月200ドル(3万円)
  • Plus:月20ドル(3,000円)
  • Team:月25ドル(3,750円)

※ ドル円レートが「1ドル=150円」の場合の日本円価格

今後数週間以内に、「Enterprise」「Edu」のユーザーも利用できるようになる予定です。

なお、無料プランのユーザーは現時点ではアクセスできません。

ChatGPT agentの使用回数

ChatGPT agentは、プランによって毎月の使用上限が異なります。

  • Proプラン : 月400 メッセージ
  • Plusプラン : 月40 メッセージ
  • Team プラン:月30 クレジット

これはユーザーが送信するメッセージ数がカウントの対象となります。

ChatGPT Agentの使い方

チャット欄のツールから「エージェントモード」を選択します。

エージェントモードを選択すると、事前に用意されたテンプレート一覧が表示されます。

必要に応じて活用しましょう。

プロンプトを送信すると、「デスクトップ設定中」と表示されます。

すると数分ほどで「思考中」に切り替わり、約10〜40分で依頼したものが遂行されます。

あとは、指示通りにタスクをこなしたかを確認するだけです。

なえむ
なえむ


ChatGPT agentは、「パーソナルな情報源(コネクタ)」にもアクセスできるよ〜! ただ、機密情報の漏洩につながる恐れがあるから特段注意してねっ!

 

ChatGPT Agentの性能

ChatGPT Agentは、以下の様々なベンチマークで高得点を叩き出しています。

▶︎Humanity’s Last Exam (人類最後の試験):世界50カ国・500以上の機関に所属する約1,000名の専門家が問題を作成・厳選した100以上の分野をカバーした3,000問の難解テスト。数学や人文学などのジャンルで構成され、単純なデータ検索では解けない高度な問題が多い。ChatGPT Agentは「41.6%」を記録

▶︎FrontierMath:60人を超える数学者たちが問題の作成に関与したAIの数学的知能を評価する歴代最難関のベンチマーク。現役の数学者でも問題を解くのに数時間から数日かかると言われている。ChatGPT Agentは「27.4%」を記録

▶︎Economically important tasks:さまざまな職種や業界の専門家が提供した実際の現場における専門的・知的なタスクでAIモデルを評価するベンチマーク。X軸(横軸)がタスクを人間が完了するのにかかる推定時間を示しており、左から順に「1~3時間」「4~6時間」「7~9時間」「10時間以上」となる。Y軸(縦軸)が「Model’s win and tie rates versus human(モデルの人間に対する勝利および引き分け率)」を示しており、0%から100%までの範囲となる。この値が高いほど、モデルが人間よりも優れた結果を出したり、同等の結果を出したりする頻度が高いことを意味する。結果、ChatGPTエージェントは、半分ほどのタスクにおいて人間以上の結果を記録

▶︎Data Science Benchmark(DSBench):プロの科学者が実際に受けたデータ分析・データモデリングのテストでAIモデルを評価するベンチマーク。人間の専門家でも64.1%なのに対し、ChatGPTエージェントは「89.9%」という驚異的な成績を残した

▶︎SpreadsheetBench:現実世界のスプレッドシート(Excel)タスクにおける能力を評価をするベンチマーク。セルの編集や数式の修正、関数の組み合わせなどの操作からなる912もの問題で人間と同じようにスプレッドシートを直接編集してスコアを測る。人間には大敗を喫したものの、OpenAI社の「o3」や「GPT-4o」といったAIモデルには大差をつけている

▶︎Investment Banking Modeling Tasks:投資銀行のモデリング業務におけるAIの正確性を評価するベンチマーク。縦軸(Accuracy %)は「タスクの正確性(正解率)」を示しており、薄い青(Mean Accuracy)が平均的な正解率、濃い青(Oracle@64)が最適条件下での理論的な最大正解率(64回の試行を前提)を指す。投資銀行のモデリングタスクにおいては、ChatGPT エージェントを使うと、従来の方法や単体モデルよりも大幅に正確性が向上することがわかる。

▶︎BrowseComp⁠:OpenAIが発表したAIエージェントのWeb検索能力を調べるベンチマーク。「答えを見つけづらい」検索問題ばかり。全1,266問に含まれる問題には3つの条件があり、「① GPT-4oやOpenAI o1、Deep researchの初期バージョンなどのAIモデルでは解決できない」「② 人間が5種類の方法を使って検索エンジンでキーワードを入力し、検索結果の1ページ目に答えが表示されない」「③ 人間が10分以内に解けない&60%以上の人間が不正解になる問題」とハードルは高め。ChatGPT agentは、他の優れたモデルよりも高得点の「68.9%」を叩き出すことに成功

▶︎WebArena :検索エージェントが実世界のWebタスクにどれだけ適応しているのかを測るベンチマーク。人間よりは若干劣るものの、 o3 ベースの CUA(Operator を駆動するモデル)には僅差で勝利。

このように多彩なベンチマークにおいて、歴代の生成AIモデルよりもChatGPT agentが上回る結果となりました。

中でも、 「Humanity’s Last Exam (人類最後の試験)⁠」「BrowseComp⁠ 」では、最高精度(SOTA)を記録しているため、AIの著しい成長が見られます。

ちなみにOpenAIがリリースした最新のAIモデル「ChatGPT o3」もかなり高性能なので、ぜひ以下の記事もチェックしてみてください。

 

ChatGPT Agentの安全性

  1. ChatGPTのウェブ操作対応で高まるリスクと安全対策
  2. どんなリスクが増えるのか
  3. ChatGPTに導入された安全対策
  4. ユーザーができるリスク軽減策

① ChatGPTのウェブ操作対応で高まるリスクと安全対策

最新アップデートにより、ChatGPTは仮想ウェブ上でユーザーの代わりに直接アクションを実行できるようになりました。

ログイン済みサイトでの操作や、GitHubやGmailなどのコネクターを通じたデータ取得・処理が可能になり、利便性と実用性は大きく向上します。

▶︎コネクターとは、あなた専用の情報源のこと

しかし同時に、新たなセキュリティリスクも発生します。

② どんなリスクが増えるのか

従来のChatGPTは「情報提供」が主な役割でしたが、ChatGPT Agentでは「実際の操作」が可能になったことで、以下のようなリスクが懸念されます。

  • コネクター経由で取得した個人情報を誤って第三者に送信してしまう
  • ログイン中のウェブサイトで意図しない操作を実行してしまう

特に危険なのが「プロンプトインジェクション」です。

これは、悪意あるウェブページに隠された指示によってエージェントの行動が誘導され、情報漏洩や不正操作が引き起こされる手法です。

ページ内の不可視要素やメタデータに仕込まれた命令がトリガーとなる場合があります。

③ ChatGPTに導入された安全対策

こうしたリスクに対応するため、ChatGPTでは複数のセキュリティ機能が強化されています。

  1. <明示的なユーザー確認>
    重要な購入や操作は、必ずユーザーの確認を経て実行します。
  2. <監視モード(アクティブ監督)>
    メール送信などの重大タスクでは、ユーザーの承認が必要です。
  3. <高リスクタスクの自動拒否>
    銀行送金など極めてリスクの高い操作は、モデルが原則として拒否します。
  4. <プロンプトインジェクション対策>
    悪意ある指示を検出・無効化する仕組みを強化し、モニタリングによる早期対応を実施。
  5. <データアクセス管理の充実>
    ワンクリックで全ブラウジングデータを削除。すべてのサイトから即時ログアウト、「テイクオーバーモード」ではパスワードなどの機密情報を収集・保存しない

これらの広範な多層保護機能によって、重要な情報の流出を未然に防いでいます。

ただし、これだけだと完璧とはいえないので、ユーザー自身もセキュリティ対策を積極的に施すべきです。

④ ユーザーができるリスク軽減策

安全に活用するためには、ユーザー自身の対策も重要です。

  • 不要な「コネクター」はオフにしておく
  • 不審なページではエージェント操作を避ける
  • 必要に応じてタスクを一時停止し、手動で対応する
  • ChatGPT Agentを使ってコネクターにアクセスしたあと、設定から「リモートブラウザーデータ」を削除する

今回のアップデートにより、ChatGPTはより強力で便利なツールとなりました。

しかし、利便性と引き換えにセキュリティ意識も不可欠です。

エージェントの動作を理解し、確認と管理を徹底することが、安全かつ効果的な利用の鍵となります。

 

ChatGPT Agentの活用方法

ChatGPT Agentは、具体的にどのような使い方ができるのでしょうか。

以下に、活用方法の一例を載せておきます。

  1. 競合他社の情報収集・分析
  2. 営業先の選定&営業メール生成
  3. 資料作成
  4. 旅行計画の作成&予約

順番に見ていきましょう。

① 競合他社の情報収集・分析

まず、自社のビジネスモデルやペルソナを伝えた上で、競合他社のリサーチ(WebサイトのURL付き)を依頼します。

次に調べ上げた競合他社のURLを一覧でまとめて、機能・価格・デザイン・強み・ブルーオーシャンポジションを徹底的にリサーチ・分析させます。

最後に、ChatGPT Agentが作成した調査報告書を元に、自社の戦略を定めていく活用方法です。

 

② 営業先の選定&営業メール生成

自社製品の特徴・価格や営業先になりうる会社の特徴を詳細に伝え、toB向けビジネスにおいて自社との相性が良い企業をリストアップしてもらいます。

その後、ピックアップした企業が持つ課題や悩みを明確化し、それに適した営業メールの作成・送信を行なってもらいます。

 

③ 資料作成

特定分野についての情報収集はもちろん、リサーチ結果を反映した資料を作成することも可能です。

例えば、ExcelやPowerPoint、PDFなどファイル形式を指定して、扱いやすい形でアウトプットしてもらえます。

その後、ユーザーの手で編集を加えれば、これまでの資料作成業務が嘘のように効率的なものへと変わるでしょう。

④ 旅行計画の作成&予約

ChatGPT Agentは、日常業務以外のプライベート面でも大活躍します。

例えば、その中の一つに旅行計画の作成があります。

Agentに対して事前に予算や日数、行きたい場所などを伝えることで、観光地やご当地グルメのおすすめ店、宿泊先などの候補を抽出することが可能です。

そこから実際にAgentが予約する際には、予約者名やクレジットカードの番号を入力する段階でユーザーに操作権限がパスされますが、人間のタスクは限りなく少なくなります。

ほとんどのタスクをAgentに任せて、重要情報の入力のみを人間が代替操作して予約が完了するのです。

近い将来には、これら全ての操作権限をAIエージェントに与えられるようになるかもしれません。

 

ChatGPT AgentのQ&A(よくある質問)

ChatGPT Agentはどのプランで利用できる?

2025年8月時点では、Pro、Plus、Team、Enterprise、Educationプランで利用できます。

無料ユーザーのみ使用できません。

ChatGPT Agentが動く仕組みは?

OpenAI公式サイトによると、「Agentは、独自の仮想コンピューターを用いた状態で推論とアクションをスムーズに切り替えながら、複雑な一連のワークフローをユーザーの指示に従って進めている」と説明されています。

つまり、ユーザーのパソコンを実際に動かしているわけではないということです。

タスク完了までにかかる時間は?

依頼内容に応じて所要時間は変動しますが、大体10分〜40分程度です。

ChatGPT Agentはユーザーの機密情報を保持するの?

Agentがユーザーの機密情報を記録することはありません。

「ユーザーが操作を代わるパスワード等の入力時にパスワードを取得されるかもしれない…」と考えてしまいそうですが、Agentが秘匿性の高い情報を盗むことはないです。

ただし、初期設定では「あなたとの会話履歴がモデルの学習に使われてしまう」ので、以下の記事を参考にOFFにしておきましょう。

 

ChatGPT Agentまとめ

本記事では、AIエージェントとして有用性の高いChatGPT Agentについて解説してきました。

ChatGPT Agentとは「ユーザーに代わってオンライン上のタスクを自律的に実行する機能のこと」です。
OpenAI Operator(仮想ブラウザ操作)+DeepResearch(検索・分析・要約)+ChatGPTの推論能力を統合して誕生した機能となり、自動で情報収集・PDF作成・Web操作(飲食店予約など)ができます。
ただし、完全自動ではなく、機密情報の入力前にはユーザー確認が入るのが基本です。
これまで人間が行なってきた「誰にでもできるような簡単なタスク」を代わりにやってもらえるので、自身の貴重な時間を他の重要なタスクに回せるでしょう。
パスワードといった機密情報にはユーザー確認を挟む設計なので無断決済や送信をされることはありませんが、懸念点としてはプロンプトインジェクションによる個人情報漏洩リスクが挙げられます。
当然、潜在的なリスクに対処するためにChatGPT側でも強固なセキュリティを構築しています。
しかし、これに頼りきった状態で安全性を確信してしまうと、自己のセキュリティに対する心掛けが緩まってしまうため、常に警戒心を持つことが大切です。
AGIの前身として期待が高まるChatGPT Agentは、これからの人類を支える優秀なパートナーになり得る存在ですので、徹底したリスク対策をとりながら上手に活用していきましょう。
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