FX取引の損切りとは?意味や損切りラインの設定目安について解説! | マネルト

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FX取引の損切りとは?意味や損切りラインの設定目安について解説!

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この記事を要約すると・・・

損切りとは「予想に反して含み損を抱えたときに、これ以上の損失拡大を防ぐためにポジションを決済すること」
感情で投資判断が左右されないように「損切りライン」を設定することが大切
損切りラインの設定指標には「値幅(pips)」「損失額」「テクニカル分析」の3つがある

FX取引において、損切りは初心者から上級者まで必ず押さえておくべき重要なスキルです。

損切りを適切に行わなければ、思わぬ大損を招く可能性があるからです。

本記事では、「損切りとは何か」から始まり、「損切りラインの設定方法」や「損切りを実行する際の注意点」まで、FX初心者でもわかりやすいように解説します。

FXで資産形成できるように、効果的な取引を行うための基本をしっかりと身につけましょう。

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FX取引の損切りとは?

損切りとは「チャートが期待とは裏腹の動きを見せて含み損を抱えた時に、ポジションを決済して損失を確定させること」です。

主な目的は、現時点の損失よりも大きな損失を防ぐことであり、損失を0に抑えることではありません。

損失を100%避けることはプロのトレーダーでも不可能なので、いかに損失を食い止め、利益を残すかが重要であると言えます。

損切りラインの重要性

損切りはトレーダーが予め計画しておくことで、市場の急激な変動や予期せぬ動きによって大きな損失を被るリスクを最小限に抑えることができます。

これを「損切りライン」と言います。

損切りラインさえ事前に決まっていれば、相場が荒れたとしても感情的な判断を避け、冷静な状態のままこれ以上の損失を防ぐことが可能です。

FX市場は変動が激しく、一時的な価格の逆行がしばしば発生します。

このような逆行が想定以上に続いた場合、大きな損失を被る可能性が高いです。

人間誰しも「負けを認めたくない気持ち」を持つものですが、いつまでも諦めきれずにいると、損失が膨らみ続けより後悔する結果につながることもあるため、許容範囲を超えたタイミングで見切りをつけることが大切です。

損切りしない場合の結末

この項目では、損切りした場合と損切りしなかった場合とでは、どのぐらい損失額に差が出るのかを見ていきましょう。

例えば、1ドル150円のタイミングで10,000ドルを購入した時のケースは、以下の通りです。

【損切りした場合】

  • 1ドル148円に下がったタイミングで損切り
  • 損失額:20,000円

【損切りしなかった場合】

  • 1ドル145円に下がったタイミングで損切り
  • 損失額:50,000円

本来ならば20,000円の時点で損失をストップさせれたものの、淡い期待を持ち続けたばかりに50,000円へと損失が拡大してしまう結果となりました。

実際のFX取引においても、損切りラインを設定しておかなければこのような事態に陥る可能性は十分にあります。

マイナスが増えていく現実に直面しても、今までに費やした金銭や時間が頭をよぎり「ここまできたら後には引けない」といった心理状態になるのです。

このことを「コンコルド効果」と呼びます。

コンコルド効果は「損失拡大の確率が高くても、これまでの投資分を惜しんで状態を維持してしまう心理現象のこと」です。

一度、コンコルド効果に思考を支配されてしまうと、損切りの決断が遅れて気づいた頃には大きなマイナスを抱えることになります。

このような事態に陥らないためにも、自身の行動指針となる損切りルールを定めることが重要です。

一定の損失が発生すると、FX会社によって強制的に保有ポジションが決済される「ロスカット」のシステムもありますが、これは万能ではありません。

もしロスカットに頼っているようでしたら非常に危険ですので、以下の記事をチェックしてリスクを把握しておきましょう。

損切りラインの設定目安

これまでの解説により、損切りラインの重要性についてはわかったと思います。

では、具体的にどの程度のラインを設ければいいのでしょうか。

そこでこの項目では「損切りラインの設定目安」について解説します。

一般的な損切り指標は、以下の3つです。

  1. 値幅(pips)
  2. 損失額
  3. テクニカル分析

それぞれ順番に解説していきます。

①値幅(pips)

pipsとは「pip(percentage in point/ピップス)の複数形で、為替レートにおける共通単位のこと」です。

FXでは世界中のさまざまな通貨が取引対象となっており、日本円や米ドル、豪ドルなど単位がバラバラになってしまうことから、「pips」を共通単位として表示し、わかりやすくしています。

1pipがいくらを指すかは、通貨ペアによって異なります。

  • <日本円が含まれる通貨ペア(例:米ドル/円、ユーロ/円)>
    小数点第2位が1pip:「1pip=0.01円(1銭)」
  • <日本円が含まれない通貨ペア(例:ユーロ/ドル、ポンド/ドル)>
    小数点第4位が1pip:「1pip=0.0001ドル(0.01セント)」

ただし、上記は一般的なものであり、FX会社によってpipsの定義が異なる点に注意が必要です。

続いてpipsの目安をお伝えしますが、正直、トレード手法に応じてpipsの目安を変更する方法がおすすめとなります。

  • <スキャルピング(〜数分程度)>
    5pips〜10pips
  • <デイトレード(1日程度)>
    50pips未満
  • <スイングトレード(〜数週間程度)>
    150pips未満

基本的には取引期間に応じてpipsを増減するイメージです。

例えば、スキャルピング、米ドル/円(155.60円)で10pipsを損切りラインに設定する場合は、155.50円に下がったタイミングで損切りを実行します。

  • 155.60円-155.50円=0.10円(10pips)

なお、気をつけるべき点は「取引数量」になります。

取引数量が多ければ多いほど損失額が大きくなるため、自身の損失許容額に応じた取引を実行することが望ましいです。

②損失額

損失額で損切りラインを設定する場合は、まず「許容損失額」を考えましょう。

これは、1回の取引で許容できる最大損失額を指します。

一般的には、資金の1-2%を超えないようにするのが望ましいです。

例えば、総資金が100万円の場合、1回の取引での損失は1-2万円に抑えるべきです。

ただし、人によって我慢できるマイナス額は異なるため、自身の収入や貯金、総資産を勘案して決定しましょう。

③テクニカル分析

損切りラインを設定する際、テクニカル分析は非常に有効です。

テクニカル分析とは「過去のチャートから値動きを分析し、将来の値動きを予測する方法のこと」を指します。

以下は一般的なテクニカル分析の方法です。

  1. <トレンドライン>
    トレンドラインとは「相場の傾向を表すためにチャート上に引く線のこと」です。トレンドラインには、「サポートライン(下値支持線/上昇トレンドライン)📈」と「レジスタンスライン(上値抵抗線/下降トレンドライン)📉」の2種類が存在します。価格が反発する可能性のあるサポートラインやレジスタンスラインを基に損切りラインを設定します。これにより、市場の転換点を見極めることが可能です。例えば、サポートラインを下回った場合、その下に損切りラインを設定することで、さらなる下落を防ぐことができます。
  2. <移動平均線>
    移動平均線はトレンドの方向性を示します。短期の移動平均線が長期の移動平均線を下回った場合、トレンドの転換が示唆されることがあります。この場合、移動平均線の少し下に損切りラインを設定することが効果的です。
  3. <ATR(Average True Range/平均的な値動き)>
    ATRは値動きの変動幅を示す指標です。ATRを基に、一定の変動幅を超えた場合に損切りを実行する設定を行うことができます。例えば、ATRの値に基づいて、価格が通常の変動幅を大きく超えた場合に損切りを行う設定をします。

この中で初心者に最もおすすめなテクニカル分析が「①トレンドライン」になります。

サポートライン・レジスタンスラインを引いたときに、一定のラインを下回る・上回らない際に損切りすれば、損失額を最小限にとどめることが可能です。

チャートを日頃から分析していれば、自然と傾向が見えてくるようになるので、時間に余裕があれば投資した通貨ペアのチャートをチェックしておきましょう。

損切りを実行する際の注意点

損切りの注意点は、以下の3つです。

  1. 損切り貧乏を意識する
  2. 感情に左右されない
  3. 初心者はナンピンをやめておく

順番に解説していきます。

①損切り貧乏を意識する

損切り貧乏とは「マイナス額を減らそうと細かな損切りを繰り返し、かえって大きな損失を生み出すこと」を指します。

大前提、自身の許容損失額に応じた損切りラインを設定し、大きなマイナスを防ぐために損切りを行うことは大切です。

しかし、損切りラインの設定位置が近すぎると、「ポジション保有→即座に損切り」が繰り返し発生し、利益を増やす機会を逃しかねません。

損切り貧乏にならないよう、適度なラインを設けることを心がけましょう。

②感情に左右されない

損切りを実行する際、感情に左右されないことは非常に重要です。

市場の動きに対して冷静に対処するためには、以下の3つのポイントが役立ちます。

  • <事前に設定したルールに従う>
    損切りラインを事前に設定し、そのルールに忠実に従うことが重要です。取引開始前に、自分のリスク許容度に基づいて損切りラインを設定し、その設定を守りましょう。また、投資を続けていると「ルールを無視したくなる瞬間」が訪れますが、それも感情に左右されているということなので、思いとどまることが大切です。
  • <取引日記をつける>
    取引日記をつけることで、自分の取引行動を振り返り、感情的な取引を避けるための自己反省ができます。具体的なエントリーとエグジットの理由を記録し、感情に基づいた取引を徹底的に排除しましょう。
  • <自動損切り注文の活用>
    「逆指値注文(ストップロスオーダー)」を利用することで、手動で損切りを行う際の心理的負担を軽減できます。加えて、市場の変動に迅速に対応できるためおすすめです。

感情で取引をしていては、ノウハウが蓄積しにくくなります。

なぜなら「いっときの思いで売買してしまうから」です。

その時々の感情で判断してしまうので、「AになったらBをする」といった判断基準がいつまでも確立されずに、毎回違う行動をとるようになってしまいます。

取引ルールに従って、毎回同じ行動をとるからこそ、それが正しいのか、誤りなのかが結果で分かるようになってきますので、不要な感情を捨てることが重要です。

③初心者はナンピンをやめておく

ナンピンとは「予想とは逆の動きをポジションがした際に、買い増しして平均取得単価を下げる手法のこと」です。

例えば、1米ドル=150円で1Lot分の買いポジションを保有したとします。

その後、上昇するかと思いきや1米ドル=148円まで下がった際に、1Lotを追加で購入すると平均取得単価が下がり「2Lotを149円で購入したことになる」のです。

ナンピンが思い通りにいけば、

  • 149円に戻った時点でプラスマイナスゼロに
  • 150円に上がれば利益に

繋がります。

しかし、予想に反して、147円以下まで下がってしまうと余計に損失が膨らんでしまうのです。

ナンピンは、スワップポイントや資金管理などを考える必要があり、上級者向けの難しいテクニックとなっているので、FX取引を始めたばかりの初心者にはおすすめできません。

損失分を取り戻すことを考えるよりも、まずは少ない損失で抑えることを身につけましょう。

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FXの損切りまとめ

FXにおいて、損切りは重要な役割を担います。

なぜなら「利益を最大化させるためには、損失を最小に食い止める必要があるから」です。

少しでも多くの利益を残すためには、マイナス分を抑えることが大切になります。

また、マイナス分を抑えられれば、次回の投資機会により多くの資金を回せるようになります。

とはいえ、プロのトレーダーでも最善のタイミングで損切りすることは難しく、時には予想だにしないような不利益を被る場面もあります。

FX投資を長く続けていると、危殆に瀕することは免れないため、根拠を持って取引することを意識しましょう。

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