【情報漏洩防止】ChatGPTによるデータ学習を停止させる方法について解説! | マネルト

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【情報漏洩防止】ChatGPTによるデータ学習を停止させる方法について解説!

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この記事を要約すると・・・

ChatGPTはユーザーの入力情報を学習し、自発的に回答精度を高めている
ChatGPTのオプトアウト方法は「①ChatGPT設定画面から変更する」「②OpenAIのオプトアウト申請フォームから変更する」の2つがある
企業向け有料プランの「ChatGPT Team」「ChatGPT Enterprise」は、自社データがChatGPTのトレーニングに使用されることはない

OpenAI社が提供するChatGPTは、個人や会社の業務効率化を手助けし、利用者に大きな利益をもたらします。

その一方で、入力した個人情報や機密情報が知らないうちにAIモデルのトレーニングに活用され、情報漏洩が起きてしまう事例がしばしば発生しています。

現に、韓国のテクノロジー企業である「Samsung(サムスン)」では、エンジニアの従業員が秘匿性の高い社内のソースコードをChatGPTにアップロードし、データを誤って流出させてしまったのです。

この結果を受けてサムスンは生成AIの使用を禁止し、それに追従する形で他の大企業も利用を制限する流れとなりました。

しかし、大企業の従業員が日常的に利用するということは、それだけ有用性が高いということであり、情報漏洩さえ防げれば今後も継続して利用する意思の表れでもありますので、これを零細企業や中小企業が利用しない手はありません。

そこでこの記事では「ChatGPTの学習に自社データを使用されないためのオプトアウトの申請方法」について解説します。

※ オプトアウトとは「ChatGPTに自身のデータを学習させないための機能」のこと

もしあなたの会話履歴が学習データに取り込まれてしまうと、第三者の利用時に、そのデータが回答として生成されてしまう恐れがあるため、必ず情報漏洩対策をおこなっておきましょう。

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ユーザーのコンテンツを学習に利用することを明言

まずは、OpenAIの利用規約をご覧ください。

▶︎ChatGPTに入力した内容と出力された内容を総称して「コンテンツ」を呼ぶ

▶︎OpenAI社のサービス改善のために「コンテンツ」を使用する可能性があることを明示

また、プライバシーポリシーの「モデルのパフォーマンスを向上させるためにデータがどのように使用されるか」では、

生成AIのChatGPTや画像生成AIのDALL-E3において、ユーザーコンテンツをAIモデルのトレーニングに活用する場合があると記載されています。

そのため、情報漏洩を防ぐための対策を自身で行う必要があります。

データ学習を停止させる方法2選

ChatGPTに入力したデータを学習に使用されないための方法は、以下の2つです。

  1. ChatGPT設定画面から停止
  2. OpenAIのオプトアウト申請フォームから停止

以前までは、①の「ChatGPT設定画面から停止(全員のためにモデルを改善するの停止)」を行うと、画面左側に表示されるチャット履歴が消えていたようです。

しかし、上記の画像を見ていただければわかるとおり、「会話履歴の表示+トレーニングに使用されない」に変更されました。

これにより①の方法によるデメリットが消失したため、マネルトは「ChatGPT設定画面から停止」をオススメします。

学習の停止方法①ChatGPT設定画面から

まずは、左下のアカウント名から「Settings(設定)」を選びます。

次に、「Data controls(データ管理)」から「Improve the model for everyone(全員のためにモデルを改善する)」を選択します。

最後に、「Improve the model for everyone」をOFFにすれば完了です。

初期設定では、ONの状態でボタンが緑色になっているため、灰色のOFF状態にすればトレーニングに使用されなくなります。

学習の停止方法②OpenAIのオプトアウト申請フォームから

まずは、OpenAI Privacy Request Portalにアクセスして、右上の「Make a Privacy Request」を選びます。

次に、「I have an OpenAI account」を選択します。

右上の「Do not train on my content」を選びます。

「ChatGPTのアカウントで利用しているメールアドレス」を入力します。

関係のないメールアドレスを入力しないよう注意しましょう。

OpenAIからメールが届くので、「LogIn」を押します。

最後にチェックマークを押下し、「JAPAN」を選択して「Submit Request(リクエストの送信)」を押せば申請完了です。

▶︎英語版の画面

▶︎日本語版の画面

リクエストが正常に送信されると、のちにOpenAIから「申請完了のお知らせ」がメールで届くので確認しておきましょう。

2つの学習停止方法のメリット・デメリットについて

前項で解説した「①ChatGPT設定画面から停止」と「②OpenAIのオプトアウト申請フォームから停止」のメリット・デメリットについて順番に解説します。

  1. ChatGPT設定画面から停止するメリット・デメリット
  2. OpenAIのオプトアウト申請フォームから停止するメリット・デメリット

ちなみに、おすすめの方法は「①ChatGPT設定画面から停止」です。

①ChatGPT設定画面から停止するメリット・デメリット

入力情報のトレーニングをChatGPTの設定画面から停止させる方法のメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット

この方法のメリットは「手続きが簡単で素早く終わらせられる点」です。

使い慣れたChatGPT画面からの設定手続きであるため、当記事の方法さえ読めばものの数分で停止手続きを済ますことができます。

デメリット

現在は、デメリットがないと考えます。

以前までは、この方法を利用すると「ChatGPTの左側に表示されるチャット履歴」が全て削除されていたようです。


▶︎昔は「全員のためにモデルを改善する」をOFFにすると、上図の履歴が消去されていた

そのため、ChatGPTを頻繁に利用する方や過去のチャット履歴を見返したい方にとっては、大きなデメリットになっていました。

しかし下図の通り、今は履歴が削除されることはないため、OFFにしても利便性が低下することはありません。

したがって、デメリットはないと言えます。

なえむ
なえむ

ちなみに一時的なチャットとは「Temporary Chat」のことを指し、ChatGPTのモデル選択画面からGPT-4、GPT-3.5とは別に選べる“履歴の残らないチャット機能”だよ〜!

②OpenAIのオプトアウト申請フォームから停止するメリット・デメリット

入力情報のトレーニングをOpenAIのオプトアウト申請フォームから停止するメリット・デメリットは、以下の通りです。

メリット

この方法のメリットは「自社データのトレーニング使用をほぼ確実に防げる点」です。

あなたの思いがOpenAIの運営者に直接届くため、よほどのことが起きない限りは学習に用いられることはないでしょう。

以前までは、「①ChatGPT設定画面から停止」のデメリットを回避できる手段として有効的でした。

しかし、今では①の方法でもチャット履歴が残るため大きなメリットはないと言えます。

デメリット

この方法のデメリットは「学習停止の『依頼手続き』と『解除手続き』が面倒な点」です。

①に比べて②の方法は、オプトアウトの申請をするために多くの段階を踏む必要があります。

また、画面上はすべて英語で記載されており、Google Chromeで日本語化したとしても読みやすい状態で翻訳されない事から、手続きを終えるまでに若干のストレスを抱えるかもしれません。

しかも、「オプトアウト申請を解除」する際にも煩雑な手続きを要するので、容易に活用すべきではないでしょう。

学習停止を行うデメリット

学習停止を行うメリットは「個人情報や機密情報の流出を未然に防げる点」です。

それでは、学習停止を行うデメリットは一体何なのでしょうか?

それは「パーソナライズ化が進まないこと」です。

ChatGPTはユーザーとの会話を分析し、ユーザー固有の好みを理解することで、生成する回答を最適化します。

本来、使用する言語はもちろん、好きな回答形式や文章量などを把握し、より少ないやりとりで目的の生成物を出力できるようになりますが、オプトアウト申請を出してしまうと、これらの利益を享受できなくなるのです。

ただ、パーソナライズ化はCustom Instructions(カスタム命令)機能Memory機能でもできます。

  • < Custom Instructions(カスタム命令) >
    ChatGPTに知ってもらいたい自身の情報、ChatGPTにしてほしい応答方法をそれぞれ1,500文字以内でまとめられる機能
  • < Memory >
    チャットからユーザーの情報を保存し、全てのチャット上で反映させる機能

自動トレーニング機能をChatGPT主体のパーソナライズ化とすると、こちらはユーザー主体のパーソナライズ化になります。

前者が「ユーザーが言語化できない部分も含めてパーソナライズ化してくれる」一方で、後者は「自由に希望を反映させること」が可能です。

「こんな風に応答してほしいな…」と思ったときに、その都度2つの機能からChatGPTに要望を伝えればいいだけなので、トレーニングを停止しても全く問題ありません。

個人向けサービス以外は学習に利用されない

ChatGPTには、以下4つのプランがあります。

  1. 個人向け無料プラン
  2. 個人向け有料プラン:ChatGPT Plus
  3. 中小企業向け有料プラン:ChatGPT Team
  4. 大企業向け有料プラン:ChatGPT Enterprise

上記で示した企業向けプランは、ChatGPTにトレーニングに利用されることはありません。

加えて、ChatGPTのAPIプラットフォームにおいても、入力したコンテンツがトレーニングに活用されることはないです。

したがって、これらを活用すればオプトアウト申請は不要ということになります。

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