Claude3(クロード3)とは「Anthropic(アンソロピック)社が開発・提供するテキストや画像に対応した生成AI」のこと
Claude3には「Haiku」「Sonnet」「Opus」の3モデルが存在し、Sonnetは無料で、Opusは「月額20ドル+税」で利用可能
言語モデルの性能を調べる10つのベンチマークにおいて、全ての項目でGPT-4の結果を上回るOpus
世間を大いに賑しているClaude3(クロード3)。
公式の発表では、ChatGPTに比肩するどころか圧倒的な成績を持って首位に立っていることがわかり、「時代はClaude3なのでは…?」と考える人も少なくないようです。
とは言っても、多くの人がClaude3のスゴさについて知らないと思いますので、この記事ではClaude3の特徴から料金、始め方、ChatGPTとの能力比較までについて解説していきます。
Claude3を知る上で押さえておくべきポイントを見逃さないよう、ぜひ最後までチェックしてみてください。
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Claude3(クロード3)とは?
Claude3(クロード3)とは「Anthropic(アンソロピック)社がリリースした生成AIモデルのこと」です。
ChatGPTと同様に、テキストの生成はもちろん、要約や翻訳、文書の内容抽出などができます。
Claude3は、前身となるClaude Instant・Claude 2.0・Claude 2.1のモデルが改良されて生まれたアップグレードモデルとなります。
本モデルは、ChatGPTのGPT-4を超えると言われており、市場での期待感が高まる中、3月4日をもって遂にリリースされました。

2024年3月時点では「159カ国」で公開されてるよ〜
そんなClaude3には、以下3つの優秀なモデルが存在します。
Claude3のモデルと料金について
Claude3には、「Haiku」「Sonnet」「Opus」の三つのモデルがあります。
性能 | 一般利用料金 | |
Haiku | 低 | – |
Sonnet | 中 | 無料 |
Opus | 高 | 月額20ドル+税 |
Webブラウザから利用する場合は、真ん中のモデルである「Sonnet」を無料で使うことが可能です。
有料プランの「Claude Pro」に加入すれば、GPT-4の性能を上回るClaude3 Opusで日々の業務を効率化できます。
ただし、無料版のSonnetでも、同じ無料版のGPT-3.5やGemini 1.0 Proのパフォーマンスを凌駕するので、まずは無料版から試してみてはいかがでしょうか。

ちなみに自社のサービスやアプリにClaude3のAPIを組み込むときの料金は、以下の通りだよっ!
入力料金 | 出力料金 | |
Haiku | 0.25ドル | 1.25ドル |
Sonnet | 3ドル | 15ドル |
Opus | 15ドル | 75ドル |
※ APIは使用トークン分(文字の数)だけ課金する従量課金システムを採用
※ 全て100万トークンあたりの料金。例えば、Opusで100万トークンの入力がされたら15ドルの費用が発生する
そもそもAPIとは、ソフトウェアアプリケーション間の機能を共有する仕組みのことです。
例えば、メッセンジャーアプリ「LINE」が上記の料金を支払えば、Claude3の生成AI機能を追加することができます。
LINEの返答を提案してくれたり、相手のメッセージを要約できるようになるわけです。
ただ、サービス開発でもしていない限りは無縁の機能と言えるので、Webブラウザ経由で利用する方は、Opusの利用に「月額20ドル+税」がかかるということを覚えておきましょう。
Claude3の性能・特徴について
Anthropic社が公開した資料によると、Claude3の最上位モデル「Opus」はOpenAI社の「ChatGPT」やGoogle社の「Gemini」の性能を、すべての項目において超越しています。
言語モデルを評価するための項目には、以下のようなものがあります。
- <MMLU>
文学や歴史を含む57分野の知識を評価するベンチマーク
■Opus:86.8%
■GPT-4:86.4% - <GPQA>
大学院レベルの専門的推論を評価するベンチマーク
■Opus:50.4%
■GPT-4:35.7% - <GSM8K>
計算といった数学能力を評価するベンチマーク
■Opus:95%
■GPT-4:92%
生成AI界の中で最も優位性・権威性の高かったモデル「GPT-4」が、なんと全てのベンチマークにおいて新参者のOpusに劣っているのです。
これは、かなり衝撃的な内容であると感じます。
もともと、旧モデル「Claude 2.1」がChatGPT超えだと世間で騒がれていましたが、蓋を開けてみればさほど大したことのないものでした。
しかし、今回リリースされた「Claude3 Opus」に関しては、本当にChatGPTを追い抜いたのではないかと個人的に感じました。
それぐらい優秀な生成AIであると言えます。
Claude3(クロード3)の始め方について
Claude3を使うためには、まず会員登録をしなければなりません。
具体的な手順は以下の通りです。
- Claude3公式サイトにアクセスする
- メールアドレスを入力する
- 届いたログインコードを入力する
- 電話番号を入力する
- プロンプトを入力しよう
順番に説明していきます。
①Claude3公式サイトにアクセスする
Claude3の公式サイトにアクセスして、「Try Claude3」をクリックします。
もう一度、「Try Claude」をクリックします。
②メールアドレスを入力する
Email addressの欄に自身のメールアドレスを入力します。
③届いたログインコードを入力する
Paste login codeの欄に、ログインコードである数字6桁を入力しましょう。
上の画像のような感じで、ログインコードが届くはずです。
④電話番号を入力する
最後に、電話番号を入力します。
国旗のマークから「日本」を選んで電話番号を送信すると、再度ログインコードがSMS宛に送られてくるので、それを入力して登録完了です。
⑤プロンプトを入力しよう
会員登録が完了すると、チャットできるようになるのでプロンプトを入力してみましょう。
チャット欄右側の「クリップマーク」からファイルや画像を共有して質問することも可能です。
【性能比較】Claude3 vs ChatGPT
Anthropic社が公開した資料だけを見れば、無料版の「Claude3 Sonnet」はいずれの検証項目においても、同じく無料の「ChatGPT-3.5」を上回っていました。
しかし、どれだけ学術的な成績がよくとも、実務のサポート面でGPT-3.5に劣っていては話になりません。
結局、生成AIの利用者が求めるのは、「実際の業務でどれだけ活躍できるかだから」です。
そこでこの項目では、無料版のClaude3 SonnetとGPT-3.5のどちらが優秀なのかを調べるため徹底的に検証比較してみます。
かなり面白い結果となっているので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
①操作性
Claude3 SonnetとGPT-3.5の操作性の違いについて検証してみました。
<Claude3 Sonnet>
▶︎編集中の内容を確定する「Returnキー(エンターキー)」を押すと、意図せずに入力途中のプロンプトが送信されてしまうので非常に使いづらいClaude3 Sonnet
▶︎言葉を変換可能な状態で「Returnキー(エンターキー)」を押すと、プロンプトが送信されてしまうので、かな入力からローマ字入力に切り替え、一旦編集を確定した後にプロンプト入力を再開しないといけないのが難点。かなり面倒。
<GPT-3.5>
▶︎GPT-3.5(ChatGPT)は「Returnキー(エンターキー)」を押しても編集が確定するだけで、プロンプトは送信されないので続けて入力が可能。2回押せば送信される。
Claude3 Sonnetは、意図せずにプロンプト未完成の状態で何度も送信しかねないので、人によってはストレスになるかもしれません。
改行に関しては、どちらの生成AIも「Returnキー」+「Shiftキー」でできました。
②情報の最新性
【プロンプト】
いつまでの情報を使用していますか?
<Claude3 Sonnet>
▶︎2023年8月までの情報をベースとしているClaude3 Sonnet
<GPT-3.5>
▶︎2022年1月までの情報をベースにしているGPT-3.5
Claude3 SonnetはGPT-3.5よりも、1年多くの情報源を基に回答できるみたいです。
ただ、「2023年7月にTwitterの名称は何に変わりましたか?」と質問すると、「申し訳ありませんが、私の知識ベースが2023年8月時点のものなので、Twitterの名称変更については確実な情報を持ち合わせていません。」と言われたので、本当に2023年8月までの情報を認知しているかは定かではありません。
③無料版での機能の違い
Claude3 SonnetとGPT-3.5はどちらも無料で使えますが、機能面にはどのような違いがあるのでしょうか。
この項目では、そんな機能について比較していきます。
<Claude3 Sonnet>
▶︎画像共有による文字抽出(文字起こし)。なかなかの精度。
▶︎画像解説も可能。シンプルな画像に対してこれだけの情報量を言語化してくれた。
▶︎サイズの小さいPDFを要約することも可能。なお、大きいサイズやURL状のPDFは不可能な模様。
<GPT-3.5>
▶︎GPT-3.5には画像やファイルを共有する機能が備わっていないので、そもそも文字起こしや要約は不可能。GPT-4なら可能なのだが…。
機能面に関しては、Claude3 Sonnetの圧勝です。
無料版でも画像内の文字を読み取ったり、PDF内の文章を要約してくれたりするので、GPT-3.5よりも実務で重宝しそうです。
なお、Claude3 Sonnetでも動画の要約は不可能でした(そもそも共有できない)。
④文章のリライト・校正
【プロンプト】
「資産運様は難しいですよね。株式や債権、投資信託など様々な投資がありますが、どれを選べばいいのかわからないですし、やり方も知らないから不安に感じる人も多いとと思います。とはいえ、ライフプランを設計するにあたって不足資金が明確化された時に、労働収入だけで全てを賄うことは厳しいでしょう。そこで弊社があなたに見合った金融資産を選別し、資産形成できるよう徹底的にサポートいたします!」という文章をリライト・校正してください。
<Claude3 Sonnet>
▶︎誤字・脱字の修正はもちろん、より適切な言い回しに変更したClaude3 Sonnet。ただ、損失の生じる可能性がある投資に対して「確実」という断定的な表現を用いたのはマイナス評価。
<GPT-3.5>
▶︎こちらもClaude3 Sonnetと同様に、しっかりと校正をおこなってくれた。ただ、訴求文としての完成度はイマイチな気がする。
どちらも校正・校閲をわずか5秒ほどでおこなってくれました。
上記の例では、誤字脱字をなくすことに加えてリライトもしてもらっているので、本筋は変わらないものの文章自体に多少の変化が見られます。
もし文章自体を変更せずに、漢字の変換ミスや書き落とした文字だけを修正したい場合は、「以下の文章の誤字脱字・漢字の変換ミス等を修正して」とプロンプトに付け加えましょう。
仮に「誤字脱字を修正して」だけを伝えてしまうと、全ての漢字の変換ミスをカバーしてくれないので、漢字の変換ミスという文言は必須です。
どちらの生成AIも資産運様を「資産運用」には変換してくれましたが、債権は「債券」に変換してくれなかったので。
どうやら熟語として成立しているものに関しては、スルーされやすいようです。
⑤商品名とキャッチコピーの生成
【プロンプト】
新しい炭酸飲料を商品化するので、商品名とキャッチコピーをそれぞれ3つずつ生成してください。
・ソーダ味
・10代〜40代がターゲット層
・商品のメインカラーは「#33ccff」
・勉強や仕事で疲弊した身体をリフレッシュする
・眠気が吹き飛ぶほどの刺激(炭酸強め)
<Claude3 Sonnet>
▶︎単に商品名やキャッチコピーだけを生成するのではなく、それを生成した理由についても解説してくれたClaude3 Sonnet。キャッチコピーも悪くない。
<GPT-3.5>
▶︎指示通り、商品名とキャッチコピーを3つずつ提案してくれたGPT-3.5。生成されたキャッチコピーを基に新たなアイデアを創出できそう。
両者ともに良さげなキャッチコピーを生成してくれましたが、商品名に関してはどちらもイマイチな印象です。
なぜなら「商品コンセプトやイメージから連想した直接的なネームしか生成されていないから」です。
また、全体的に商品名が長く、覚えられづらい気もします。
この辺はプロンプトを入力し続けて修正することが必要ですね。
⑥ECサイトのLP(説明文)
【プロンプト】
###指示文
以下の商品をECサイトで販売します。
500文字程度で、商品のLPを考えてください。###商品
冷凍餃子###特徴
・販売商品は「プレーン餃子」「しそ餃子」「にんにく餃子」「明太子餃子」「水餃子」の5種類。いずれも単品は25個入りで1,200円(税込)
・3種類の餃子セット価格は「3,000円(税込)」
・2019年にミシュランガイドに掲載された創業80年を誇る老舗の餃子屋
<Claude3 Sonnet>
▶︎言葉選びが秀逸でほとんど非の打ち所がない。箇条書きで情報をまとめた点も良い。ただ、「エスニックといった一般的でない言葉を使用した点」と「水餃子のコメントに対して『シャキシャキ』を採用した点」は気になるところ。一部、改良すれば十分活用できる。
<GPT-3.5>
▶︎LP(ランディングページ)であるにもかかわらず、まとめの項目を用意する点が微妙。また、「2.豪華な味覚旅行をセットで!」というキャッチーなタイトル自体は良いが、本文にある語尾の「します」が3連続になっており、文章全体が単調になっている点も惜しい。記事制作に携わったことのあるECサイト担当者なら修正できるだろうが、専門外の担当者がGPT-3.5に全て頼ってしまうと変更することなく掲載する可能性があるので危険かも。
どちらも及第点は突破したLP・説明文を生成してくれました。
ランディングページは、いかに見込み客に興味を持たせ、成約に繋げるかが鍵を握ります。
Claude3 Sonnetが提出したLPは、体裁が整っており、自然と購買意欲を高めつつ読み進められるので、Claude3 Sonnetに軍配が上ると考えます。

⑦画像データのCSV化
【プロンプト】
画像から情報を抽出をおこない、CSVファイル形式で出力して。
Claude3 Sonnetは、画像共有機能を備えているため、画像内のデータを抽出することが可能です。
一方、GPT-3.5には画像共有機能が実装されていないため、今回は代わりにGPT-4を使用して検証していきます。
<Claude3 Sonnet>
▶︎画像処理機能を用いて、業種別の開業率と廃業率を見やすい形でまとめてくれたClaude3 Sonnet
<GPT-4>
▶︎CSVファイルでまとめてくれたGPT-4。しかし、どの業種のパーセンテージなのか分からず、また、開業率と廃業率の区分がされていないので、何を示すデータなのか不明瞭。
この検証においては、Claude3 Sonnetの圧勝です。
Claude3 SonnetがCSV形式のデータを再利用しやすい形で生成してくれたのに対し、GPT-4は活用しにくい状態で生成しました。
Claude3 Sonnetを使えば、データ抽出・分析を簡単に実行できるのでおすすめです。
⑧Xのポスト作成
【プロンプト】
Xに投稿するポストを120文字で作成して。
・投資信託による資産形成
・2〜30代の若い世代が積極的に投資するべき
・老後2,000万円問題は「マイホーム所有」「老人ホームに入居しない」などが前提条件となっており、それ以上の貯蓄が必要になる可能性の方が高い
<Claude3 Sonnet>
▶︎Xに投稿するポストを114文字で作成したClaude3 Sonnet。ユーザーの意向に沿った内容で悪くはない
<GPT-3.5>
▶︎71文字と、かなり字数が余る結果に。内容も言葉足らずなものとなっており、不明確。
自身の代わりにポストを考えてもらうなら、Claude3 Sonnet一択です。
プロンプトを修正すればGPT-3.5にも活用の余地はありますが、Claude3 Sonnetの場合は「指示による軌道修正の回数が少ない」ので、結果的にやりとり回数が減少し、すぐに理想に近いポストを得ることができます。
自身の過去のポスト内容や口調をあらかじめプロンプトに組み込んでおけば、さらにパーソナライズされたポストを生成できるでしょう。
Claude 3の評判について
この項目では、Claude 3を実際に利用したXユーザーの評判をご紹介します。
Claude 3 (Opus) に手書きの答案を読ませて三平方の定理をオシャレに証明してもらった。これ学校の教育でメチャクチャ使えそうだな…。 pic.twitter.com/lh9Eqcs4Qg
— ヤマゾー@AIエンジニア (@yamazombie1) March 21, 2024
Claude 3 Opusに無茶ぶりで
「完全に完成した Web アプリゲームを 1 つの HTML ファイルとして作成してください。ヴァンパイアサバイバーみたいなゲームがいいです。」ってお願いしたら、一発で脳汁ドバドバ出るゲーム作ってきたので笑っちゃった pic.twitter.com/2i5gGlICbN
— からあげ (@karaage0703) March 17, 2024
Claude3で、架空の新言語つくるのメッチャよくない!?!?ファンタジー系の小説書く人にとって神ではないかと思う。 pic.twitter.com/gDTPnNt24R
— 深津 貴之 / THE GUILD (@fladdict) March 14, 2024
Claude-3 OpusはGPT-4に匹敵するレベルで優秀なんだが、その優秀さゆえに、論文読み込ませた時に、論文内のデータから勝手にさらに計算してその結果の独自解釈をさも論文に書かれてますよと言わんばかりの口調で出してくることがあるので要注意(Sonnetだとあまりそういうことはない)。
— EARLの医学ツイート (@EARL_med_tw) March 22, 2024
俺はClaude 3に課金したぞーー!!噂のOpusを使ってみました。
かしこそうですが、やっぱり間違ったこともいいますね pic.twitter.com/hebzIPQkSu— からあげ (@karaage0703) March 15, 2024
公式プロンプトライブラリ
Anthropic公式が「Claude3向けのプロンプト」を64種類にまとめて公開しています。
例えば、以下のようなプロンプトがあります。
- レポートを分析して、リスクや重要情報を抽出するプロンプト
- Pythonコードのエラーを特定し、修正バージョンを提供するプロンプト
- ユーザーが求めるExcel の数式を作成するプロンプト
サイトは日本語に対応していますが、一部不適切な翻訳が施されているため、適宜プロンプトを修正して使用する必要があります。
また、Claude3だけでなく、ChatGPTにも活用できるプロンプトなので、ぜひチェックしてみてください。
Claude3のまとめ
いかがだったでしょうか。
Claude3 Sonnetは無料で利用できるにもかかわらず、GPT-3.5を凌駕するどころか、GPT-4の画像認識能力さえもゆうに超えています。
もちろん全ての項目において検証したわけではないので、完全にChatGPTを上回っているとは言い切れませんが、それでも大した性能です。
生成AIの代名詞とも言えるChatGPTを超えている可能性があるClaude3は、利用する価値がある代物なので、百聞は一見にしかず、ぜひ自分の目で確かめてみてください。