無料の音楽生成AI「MusicFX」とは?基本情報や料金、使い方について解説 | マネルト

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無料の音楽生成AI「MusicFX」とは?基本情報や料金、使い方について解説

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この記事を要約すると・・・

MusicFXとは「Googleが提供する音楽生成AI」のこと
通常モードとDJモードの2種類が存在し、通常モードは「英語プロンプトのみ対応&BGMのみ生成可能」で、DJモードは「日本語プロンプト対応&BGMやボーカル入りの楽曲を生成可能」となっている
生成した曲には「SynthID」が含まれるため、人間が制作した楽曲なのかAIが生成した楽曲なのかを区別することが可能

いきなりですが、「作曲なんて自分には無理…」と思っていませんか?

今、生成AIの力でその常識が変わろうとしています。

プロのミュージシャンでなくても、楽器が弾けなくても、DAW(音楽制作ソフト)がなくとも、たった数クリックでオリジナルの楽曲を生成できるのが無料の音楽生成AI「MusicFX」です。

MusicFXなら、YouTubeやTikTokで使うBGM、ゲームや動画制作にぴったりなトラックまで、クリエイティブな発想を手軽に有形化できます。

本記事では、MusicFXの特徴や料金から、使い方や商用利用・著作権にいたるまで、気になる内容すべてを解説します。

これから音楽制作を始めてみたい方、SNSや動画でオリジナルの楽曲を使用したい方、効率的にクリエイティブ活動をしたい方に向けて、MusicFXの魅力を徹底的にお伝えします。

「無料でここまでできるの!?」と驚く機能を体感して、新しい世界に足を踏み出してみてはいかがでしょうか。

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MusicFXとは?

MusicFXとは「Googleが提供する音楽生成AIサービスのこと」です。

同サービスは、様々なAIツールを利用できる「AI Test Kitchen」に含まれており、他にもImageFXやVideoFXが用意されています。

テキストプロンプトの入力により音楽を自動生成する機能を持っており、ユーザーが音楽のアイデアを自由に表現できるのが特徴です。

動画に使用する音楽を探している時やアーティストが曲のアイデアを求めている時など、多様な場面での活躍が期待されています。

なえむ
なえむ

MusicFXは、基本的にボーカルを含まない「BGM」を生成できるよ!

MusicFXの料金について

2024年10月現在、MusicFXは「完全無料」で利用できます。

サービス内に広告なども掲載されていないため、快適に操作することが可能です。

MusicFXと同様に、「画像生成AIサービスのImageFX」「動画生成AIサービスのVideoFX」も無料で利用できます。

MusicFXの日本語対応について

サービス内のほとんどは日本語に対応しています。

ただし、一部は英語表記です。

加えて、「MusicFXに指示するためのプロンプトも英語」しか受け付けていません。

MusicFXで生成できる曲の長さについて

MusicFXで生成できる音楽の長さは「30秒」「50秒」「70秒」のいずれかです。

一般的な曲の長さは「4分程度」であるため、それに比べてかなり短い楽曲しか生成できないことがわかります。

MusicFXの使い方

MusicFXには、「通常モード」「DJモード」の二つが用意されています。

それぞれ順番に解説していきます。

通常モード

まずは、AI Test Kitchenにアクセスします。

サイトにアクセスできたら、「Sign in with Google」からMusicFXにログインしていきます。

Googleアカウントされあれば簡単にログイン可能です。

MusicFXの画面が開けたら、まずは「曲の設定」を変更します。

変更できる項目は、以下の3つです。

  • <シード>
    シードを解除すると、多種多様な音楽を生成できるようになります。一方、シードをロックすると、似たような音楽が生成されます
  • <トラックの長さ>
    曲の長さを「30秒」「50秒」「70秒」から選べます
  • <ループ>
    曲の始まりと終わりを繋げて、エンドレスに再生できるようになります。

以上が、生成音楽に適用される設定になります。

次に、画面左側に「英語プロンプト」を入力していきます。

この英語プロンプトは、音楽のスタイルを構成する重要な要素です。

  • <楽器>
    例:ギター、ドラム、ピアノ
  • <音楽スタイル>
    例:ジャズ、EDM、K-popなど
  • <曲が流れるシーン>
    例:最愛の恋人とのお別れ
  • <雰囲気や感情>
    例:今にも時が止まりそうな緊張感、悲しい気持ち
  • <テンポ>
    例:アップテンポ

自分の理想に少しでも近づけたいのなら、上記5つを意識してプロンプトを考えましょう。

英語でプロンプトを作ることが難しい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

\ 高品質な英語プロンプトを素早く生成する方法をご紹介! /
※ ChatGPTのアカウントが必要です

プロンプトのアイデアに詰まったときは、MusicFXのレコメンド機能を活用しましょう。

「soothing」や「jszz」などといったように、複数の英単語を表示してくれるので、必要に応じてプロンプトに追加することをおすすめします。

なえむ
なえむ

ワンクリックで必要な単語を追加できるよ〜!

「もっと作成」をクリックして、別の英単語を表示させることも可能です。

プロンプトが完成したら「生成ボタン」をクリックします。

すると音楽が2曲生成されます。

ここで曲をダウンロードしてもいいですが、「生成された曲がイマイチ」だった場合は、プロンプトを再編しましょう。

その際に活用すべきおすすめの機能が「Expressive Chips(表現力チップ)」になります。

▶︎MusicFXに限らず、GoogleのFXシリーズには「Expressive Chips(表現力チップ)」を搭載

Expressive Chipsとは「プロンプトで使った単語に関連するワードを候補として挙げる機能のこと」です。

試しに、色で囲われた英単語をクリックすると…

このように、guitarに関連する「bass guitar」「acoustic guitar」「electric guitar」が表示されました。

この中から、好きなワードに置き換えることが可能です。

色々なワードを試してみて、目的に合った曲を作成してみましょう。

DJモード

DJモードでは「音楽を構成する複数の要素をリアルタイムで調節しながら、徐々に曲を完成させていく機能のこと」です。

通常モードは英語プロンプトのみの対応ですが、DJモードでは日本語を用いてプロンプトを構成することができます。

なえむ
なえむ

ただ、やっぱり日本語よりも英語の方が生成AIが言葉を理解し、高品質な音楽を生成している気がするよ〜! それとDJモードで生成した曲はダウンロードできない点に注意だねっ!

また、通常モードとは異なり、プロンプト次第でボーカルの歌声も挿入することが可能です。

まずは、赤線部分をクリックして「DJモード」に切り替えましょう。

次にプロンプトを入力していきます。

通常モードと同様に、使用する楽器音楽スタイルを決めます。

プロンプトは合計「10個」まで入力でき、各単語の右横にあるスライダーから要素の強弱を調節することが可能です。

例えば、ギターの数値を高くすると他の楽器よりも目立つようになります。

また、入力したプロンプトにカーソルを合わせることで、要素を削除したり、一時的に無効化させたりすることもできます。

ゴミ箱マークが「削除」、音量マークが「消音」になります。

必要ないと感じた要素を一時的に無効化することにより、スムーズに好みの音楽に近づけることが可能です。

英語のプロンプトを追加するなら、おすすめに表示される英単語も活用しましょう。

例えば、「Samba」や「Nightmare」など一般的でない要素を取り入れることにより、あなたの思考の枠から外れた稀有な作品が誕生するかもしれません。

プロンプトの入力が完了したら、「再生ボタン」を押してみましょう。

実際に生成された曲を聴きながらイメージと違うと感じたらプロンプトを再編して、リアルタイムでリミックスしていきます。

曲の一部が変更されるまでに若干のラグはあるものの、ほぼリアルタイムで編曲できる点は非常に魅力的で、音楽制作の初心者からすれば衝撃を受けるでしょう。

ぜひこの新鮮な体験を味わってみてください。

最後に、完成した曲をダウンロード…。

と言いたいところですが、2024年10月現在は、生成した曲をダウンロードすることも、リンクをコピーすることもできません。

現状は、ただ音楽の生成とリミックスを楽しむしかないようです。

実際にMusicFXで音楽を生成してみた

以下のプロンプトを用いて、実際に楽曲を生成してみました。

英語プロンプト:Compose an instrumental track featuring guitar, drums, and piano. The music should start gently, with an elegant and refined tone, building gradually toward an uplifting and emotionally stirring climax. The guitar offers soft melodies, the piano adds sophistication with flowing chords, and the drums provide a subtle yet steady rhythm, intensifying over time to create an inspiring and emotional crescendo.

日本語訳:ギター、ドラム、ピアノをフィーチャーしたインストゥルメンタル トラックを作成します。音楽はエレガントで洗練された音色で穏やかに始まり、高揚感と感情を揺さぶるクライマックスに向かって徐々に構築されます。ギターは柔らかいメロディーを提供し、ピアノは流れるようなコードで洗練さを加え、ドラムは繊細かつ安定したリズムを提供し、時間の経過とともに激しさを増し、感動的で感情的なクレッシェンドを生み出します。

https://manerto.com/wp-content/uploads/2024/10/music_fx_compose_an_instrumental_track_featuring_guita-2.mp3

英語プロンプト:Create an energetic and upbeat electronic music track inspired by Japanese pop culture. Incorporate fast-paced rhythms, catchy melodies, and electronic synth sounds. Use vibrant chord progressions and layered beats to maintain a lively atmosphere. Add occasional vocal chops or vocoder effects to mimic robotic or digital voices, reflecting a futuristic vibe. The music should evoke excitement and be suitable for dance or celebration settings.

日本語訳:日本のポップカルチャーにインスピレーションを得た、エネルギッシュで明るいエレクトロニック ミュージック トラックを作成します。ペースの速いリズム、キャッチーなメロディー、電子シンセ サウンドを組み込みます。活気のあるコード進行と重ねられたビートを使用して、活気のある雰囲気を維持します。時折ボーカルチョップやボコーダーエフェクトを追加して、ロボットやデジタルの声を模倣し、未来的な雰囲気を反映します。音楽は興奮を呼び起こし、ダンスやお祝いの場に適している必要があります。

これが一瞬で誕生するのですから、さすがGoogleと言ったところですね。

MusicFXの注意点

MusicFXは、音楽や楽器の基礎知識がない素人でも、簡単かつ素早く楽曲を制作できる生成AIツールです。

しかし、そんなメリットだらけのMusicFXにも、デメリットや注意点が存在します。

代表的なマイナス点は、以下の2つです。

  1. 生成した曲にはSynthIDが埋め込まれる
  2. アーティストの音楽や声は生成できない

順番に見ていきましょう。

① 生成した曲にはSynthIDが埋め込まれる

MusicFXで生成したコンテンツには、Google DeepMindが開発した電子透かし「SynthID」が埋められます。

これは簡単に言えば、音楽がMusicFXによって生成されたものであると証明するための技術で、AIと人間のコンテンツを区別することを可能にします。

これにより、「この楽曲は私の作品です」と主張しても簡単にバレるので、気をつけておきましょう。

② アーティストの音楽や声は生成できない

AI Test Kitchenのよくある質問」によると、特定のアーティストについて言及されたプロンプトは無効化されます。

なぜなら、「MusicFXではアーティストの声やスタイルが保護対象であるから」です。

他にも、「Googleの生成 AI の使用禁止に関するポリシー」によれば、

  • 児童の搾取
  • 暴力
  • 欺罔(きもう)
  • 性的

などのコンテンツ生成を目的としたサービスの使用を禁止しています。

MusicFXのQ&A

MusicFXに関する「よくある質問」をまとめました。

順番に見ていきましょう。

Q. 日本語のプロンプトに対応してる?

通常モードでは対応していません。2024年10月時点では、英語プロンプトのみ入力可能です。

ただし、DJモードでは日本語の入力が可能です。

Q. 利用できる言語は?

AI Test Kitchenに含まれるサービス(MusicFX、ImageFX、VideoFX)は、以下の言語に対応しています。

全部で38言語に対応していますが、生成AIに対して最も有効的な言語は「英語」になります。

Q. スマホから使用できる?

利用可能です。

パソコンと同様の機能を使用できます。

Q. 作成した音楽をダウンロードできる?

通常モードはダウンロード可能です。

一方、DJモードはダウンロードできません。

Q. ボーカル入りの楽曲は生成できる?

通常モードはBGMしか生成できませんが、DJモードなら可能です。

例えば、「ボーカル」「J-POP」のプロンプトを挿入し、J-POPの数値を高くすることで日本語の楽曲を生成できます。

ただし、DJモードで制作した曲はダウンロードすることができません。

Q. 生成数に上限はある?

上限はあります。ただし、明確な生成数は公表されていません。

もし音楽が出力されなくなったら、1日置いた翌日に再度試してみましょう。

Q. 商用利用や著作権はどうなる?

以下の記事では、同じくGoogleが提供する画像生成AIサービス「ImageFX」を例に、商用利用や著作権について解説しています。

基本的な考え方は同であり、未然に権利侵害を防止できるので、ぜひ参考にしみてください。

\ 取り返しのつかない事態を避けるためにも…! /

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