FXのレバレッジとは？仕組みやロスカットなど初心者に向けて特徴をわかりやすく解説！

「FXについて勉強中だけど、レバレッジの仕組みがいまいちわからない…」
「レバレッジはよく危険だと聞くけど、具体的になぜ危険なのかについて知りたい…」

そんな方に向けて、この記事では「レバレッジの意味や特徴、リスクを減らす方法」について解説します。

レバレッジはFXで大きな利益を得るための重要な仕組みであり、大事な基礎的部分であるため、この機会にしっかり学んでおきましょう。

＼ デモトレード＆FX漫画で勉強できる！ ／
ゲーム感覚で遊びながら自然と身に付く注目のアプリがこれ！！

おすすめのFX会社	特徴
	■LIGHT FX ■業界最高水準のスワップポイント ■手数料のスプレッドが狭い ■最低取引単位が「1,000通貨」
	■【PR】DMM FX ■初心者が使いやすい取引画面 ■高性能な取引ツールを用意 ■条件を満たせば最大「30万円」 のキャッシュバック

レバレッジとは？

レバレッジとは「預け入れた自己資金を元に、より大きな取引を行うための仕組みのこと」です。

例えば、レバレッジが10倍の場合、10万円の資金で100万円分の取引を行うことができます。

このように、レバレッジを使うことで、少ない資金でも大きな利益を狙うことが可能になります。

日本国内においては、最大25倍のレバレッジをかけて取引できるのですが、これがFXがハイリスク・ハイリターンの金融商品と言われる理由です。

よく「てこの原理」と表現されますが、まさにその通りで、少ない資金で大きな取引を実行できるのですが、その反動は凄まじく、リスクが非常に高いのが特徴となっています。

なえむ

ちなみにレバレッジの仕組みはFXだけじゃなくて、株式（信用取引）や仮想通貨でも採用されているよー！　株式は「最大3.3倍」、仮想通貨は「最大2倍」だよっ！

レバレッジの仕組み

レバレッジの仕組みは、基本的に借金と似ています。

例えば、起業家が地方銀行やメガバンクといった金融機関から融資を受け、借入金を事業に回すような感じです。

これと同じで、FX会社が投資家に資金を貸し出し、それを元に取引を行うことで、投資家はより大きな取引を実現できるようなイメージです。

なえむ

実際のFXは「差金決済取引（CFD）」の一種で、通貨の現物取引をおこなわずに、架空の売買（買付金額と売却金額）で発生した損益額だけが口座に反映されるよ！　だから、FX会社が実際にお金を貸すわけではないんだよ〜！

具体的には、投資家は証券会社に証拠金を預け、その何倍もの取引を行うことができます。

レバレッジは、取引の効率を高めるためのツールです。

少ない資金で大きな取引を行うことで、資金効率を向上させ、少ない元手からは考えられないような利益を増やす可能性があります。

しかし、その反面、損失も同様に大きくなるリスクがあるため、慎重な運用が求められるのが現実です。

なえむ

FX初心者の適正なレバレッジ倍率は「2〜3倍」だよっ！

レバレッジの計算方法

レバレッジを求める際の計算式は、以下の通りです。

• レバレッジ ＝（現在の為替レート × 取引数量） ÷ 証拠金

例えば、証拠金4,000円で1,000通貨（1ドル100円）を購入する場合は、

• 25倍＝（100円 × 1,000通貨）÷ 4,000円

レバレッジが「25倍」になります。

なえむ

レバレッジの倍率は、為替レートや取引数量、証拠金の金額によって変動するよ〜！

また、実際のFX取引では取引単位に「Lot（ロット）」を用います。

1Lotあたりの取引数量はFX会社によって異なりますが、一般的には「1Lot＝1,000通貨」、「1Lot＝10,000通貨」であることが大半です。

それとよくある勘違いとして「レバレッジの倍率はどこで入力できますか？」という声が上がりますが、レバレッジは取引画面から直接入力するものではありません。

先程の計算式「レバレッジ ＝（現在の為替レート × 取引数量） ÷ 証拠金」を見ればわかる通り、取引数量であるLotと預け入れた証拠金さえ決まれば、自動的にレバレッジの倍率は決定するため、倍率をわざわざ入力する必要はないのです。

FXにおけるレバレッジの特徴2選

レバレッジを勉強する上で知っておきたい特徴は、以下の2つです。

1. 利益と損失の増幅
2. 各国のレバレッジ規制の違い

それぞれ順番に解説していきます。

①利益と損失の増幅

レバレッジを使うことで、取引の結果が大きく変わります。

最大25倍のレバレッジを活用することによって利益が増える一方で、損失も増える可能性があります。

例えば、10万円の資金で10倍のレバレッジをかけた場合、相場が1%動くだけで10%の利益または損失が発生します。

これにより、少しの相場変動でも大きな影響を受けるため、リスク管理が非常に重要です。

②各国のレバレッジ規制の違い

各国には異なるレバレッジ規制があります。

日本では、個人投資家向け口座のレバレッジは最大25倍、法人向け口座は最大100倍とされていますが、海外では最大1,000倍や3,000倍などがスタンダードです。

日本では、金融庁が投資家保護の名目によりレバレッジ倍率を25倍までに規制しています。

レバレッジは利益の最大化を図ることができますが、その一方で人生を狂わすほどのリスクも秘めていますので、レバレッジを利用する際はくれぐれも注意することが大切です。

レバレッジのデメリットやリスク

レバレッジは、高額な取引を実現する便利なツールです。

しかし、“簡単に元手以上の取引ができること”が原因で、安易にレバレッジをかけて取引するようになり、いつの間にか膨大な借金を抱えて破産するケースが後を断ちません。

FXにはロスカットと呼ばれるセーフティネットがあります。

これは、損失が一定水準に達した際にFX会社が保有ポジションを強制的に決済し、投資家の損失拡大を防ぐ仕組みのことです。

なえむ

相場が意図しない方向に動いて、証拠金以上の損失が発生しないようにするためものだよー！

「このロスカットがあるから最悪の事態に陥っても大丈夫！」と考える人も少なくありませんが、この考えは非常に危険なものになります。

なぜなら「ロスカットが適切なタイミングで執行されないケースもあるから」です。

例えば、相場が大荒れして急激な価格変動を見せた場合やFX会社が休みの日には、ロスカットが遅れることもあります。

その結果、あなたが損失を補填しなければならず、自己資金が不足して借金を抱える羽目になるのです。

そしてその借金でさえも、レバレッジ取引で取り返そうという思考になり、さらに借金地獄にハマっていくようになります。

ギャンブルのような中毒性があり、借金を繰り返すような負のループに陥る可能性があるため、あくまで余剰資金の範疇で取引を行いましょう。

レバレッジのリスクを低減する方法3選

レバレッジが原因で借金を抱えないためにも、以下3点には気をつけておきましょう。

1. 余剰資金でカバーできる金額を取引する
2. 損切りルールを設ける
3. レバレッジ倍率を低くする

それぞれ順番に解説していきます。

①余剰資金でカバーできる金額を取引する

FXでレバレッジを活用する際は、レバレッジ分を余剰資金でカバーできる範囲で取引しましょう。

例えば、2万円の証拠金でレバレッジ10倍をかけた「20万円分」の取引をおこなう際は、実際の取引金額である20万円以上の余剰資金を確保しておくことが大切です。

損失が拡大しても補填できるように、家賃や水道光熱費、食費といった生活費6ヶ月分があれば十分と言えるでしょう。

②損切りルールを設ける

損切りとは「含み損が生じているポジションを決済すること」です。

ロスカットと違う点は、自分自身で損失を確定させる点になります。

損切りルールとは、例えば以下のような感じです。

• ◯◯％のマイナスが出たら損切りする
• ◯◯円のマイナスが出たら損切りする
• ○○pips下がったら損切りする

※ pipsとはFXで通貨の共通単位として用いられるもの。FXでは様々な通貨が取り扱われているおり、円やドルなど各単位で表すとややこしくなるためpipsが採用されている

あらかじめ許容できる額を設定しておくことで、本来なら焦る局面でも比較的冷静に対処することができます。

投資において最もやってはいけない行為が「感情で物事を判断すること」です。

感情を介入させると、負けを認めざるを得ないときに意固地になったり、利益を出したときの喜びを忘れられずに不適切な投資判断をしてしまったりします。

チャートの動きに一喜一憂せずに、事前に定めたルールに沿って行動することが大切です。

なえむ

損切りルールを決めておかないと、緊急時に非合理的な選択をしかねないから指針を定めておくことは大事だよ〜！

③レバレッジ倍率を低くする

レバレッジ倍率を高めてしまうと、リターンは大きくなりますが、損失額もその分高くなります。

例えば、証拠金100万円で1万ドル（1ドル100円）を購入すると、1ドル101円になるだけで1万円の利益、1ドル99円で1万円の損失になります。

仮にレバレッジ25倍をかけると、1ドル101円で25万円の利益、1ドル99円で25万円の損失になってしまうのです。

ロスカットが正常に作動しなかった場合は、証拠金以上の損失に発展する恐れもあるので、高いレバレッジで取引をおこなうことはおすすめできません。

もちろん資金に余裕のある方なら問題ありませんが、初心者がギャンブル感覚で一攫千金を狙おうとすると必ず後悔する結果を招くはずです。

また、一度ハイレバレッジで取引をおこなうと感覚がマヒして、綱渡りの投資を敢行してしまうので、リスクを許容できない場合はレバレッジ倍率を低く設定しましょう。

レバレッジまとめ

この記事では、レバレッジの特徴や計算方法、リスクを減らす方法について解説してきました。

• レバレッジとは「預け入れた自己資金を使って最大25倍の取引をおこなう仕組み」のこと
• レバレッジの計算方法は「レバレッジ ＝（現在の為替レート × 取引数量） ÷ 証拠金」になる
• FXには「損失が一定水準に達した際に保有ポジションを強制的に決済し、損失拡大を防ぐ『ロスカット』」という仕組みが存在する
• ロスカットは「急激な価格変動時」や「FX会社が休みの時」には、適切なタイミングで執行されないこともあり、想定以上の損失が発生する恐れがあるため信用しすぎないよう注意する
• レバレッジのリスクを減らすために「①余剰資金でカバーできる金額を取引する」「②損切りルールを設ける」「③レバレッジ倍率を低くする」ことが大切

レバレッジは、資産を効率的に増やすという観点では重宝される仕組みです。

とはいえ、相応のリスクが常に隣り合わせであることは忘れないよう注意しておきましょう。