ユーティリティトークンとは?ガバナンストークンを含む11のトークンについても解説! | マネルト

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ユーティリティトークンとは?ガバナンストークンを含む11のトークンについても解説!

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この記事を要約すると・・・

トークンとは「独自のブロックチェーンを有しない、他のブロックチェーン上で動作する仮想通貨(暗号資産)」のこと
ユーティリティトークンとは「役に立つ機能を持つ実用性のあるトークン」のこと。サービス内の商品を購入したり、コミュニティの方向性に意思決定(投票)したりできる場合がある
ユーティリティトークン以外にも、ネイティブトークンガバナンストークン、セキュリティトークンなど様々なトークンが存在する

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仮想通貨におけるトークンとは?

仮想通貨(暗号資産)やNFTゲームなどでよく聞くトークンとは、「既存のブロックチェーン技術を利用して開発された特定の価値を有する仮想通貨のこと」です。

仮想通貨には本来、独自のブロックチェーンが存在しますが、トークンの場合は、ビットコインやイーサリアムなど他で開発されたブロックチェーンを間借りする形で発行されます。

仮想通貨とトークンは厳密に言えば同義語ですが、実際には区別して話すことがほとんどです。

  • 仮想通貨
    ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)、リップル(XRP)などの仮想通貨はコインとも呼ばれ、独自のブロックチェーンを基盤として発行される。
  • トークン
    専用のブロックチェーンを持たず、他のブロックチェーンを間借りして発行される。テザー(USDT)やダイ(DAI)などのトークンは、イーサリアムブロックチェーンを通して発行される。

話を戻しますが、このように誰でもブロックチェーンを間借りしてトークンを発行できるようになったことから、ICOと呼ばれる資金調達方法が盛んになりました。

ICOとは、Initial Coin Offeringの略称で「新規仮想通貨公開」を意味します。

要は、企業や団体がトークンを発行して、一般投資家から出資を募る資金調達のことです。

このICOは、後述するユーティリティトークンが発行され、株式投資のIPOのように投資することができます。

ただ、ICOでは「何ら価値を生まない無益なトークンを売り捌き、トンズラするような詐欺事件」が相次いだことから、いっときは盛り上がりを見せたものの、すぐに市場が衰退していきました。

そこで現状を打破するために誕生したのが「STO」です。

STOは、株式や社債など有価証券の価値に連動するセキュリティトークンが用いられ、有価証券に関する規制が設けられている金融商品取引法に準拠しています。

そのため、ICOで問題視されていた健全性の面が保護されるようになったのです。

ICOやSTOなどの資金調達方法について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

各トークンの意味や特徴について

ブロックチェーン技術によって形成された次世代型のインターネット「Web3.0」では、○○トークンという言葉をよく耳にするはずです。

しかし、企業や個人によって開発されるこのトークンは、どのような種類や意味、役割があるのか知らない方も多いでしょう。

そこでこの項目では、代表的なトークンについて初心者にもわかりやすく解説していきます。

  1. ユーティリティトークン
  2. ネイティブトークン
  3. ガバナンストークン
  4. ST(セキュリティトークン)
  5. ステーブルコイン
  6. アセットトークン
  7. NFT(ノンファンジブルトークン)
  8. FT(ファンジブルトークン)
  9. SFT(セミファンジブルトークン)
  10. SBT(ソウルバウンドトークン)
  11. ソーシャルトークン

Web3.0の世界では、頻繁に聞く機会があると思いますので、ぜひこの機会に覚えておきましょう。

\ ビットコインやリップルなど仮想通貨の種類が知りたい方はこちら! /

①ユーティリティトークンとは?

ユーティリティトークンとは「実用性のあるトークンのこと」です。

ユーティリティ(utility)とは、実用性や有用性を意味する言葉であり、何かしらの役に立つ機能を有しています。

例えば、以下のような機能です。

  • サービスの利用料を支払う
  • サービス内の商品を購入する
  • コミュニティの方向性に意思決定(投票)できる権利
  • ユーザーが得をするような仕組み(ポイントのようなインセンティブ)

ユーティリティトークンは、普段私たちが利用するサービスでも導入されている仕組みを電子上で発行したものです。

飲食店の食券は「料理を食べる権利」を持ち、映画館のチケットは「上映するムービーを鑑賞する権利」を持ちます。

有償のソフトウェアを購入すれば、それを無制限で使用できるライセンスキーが付与されるように、ユーティリティトークンにも目的に応じた役割が備えられています。

②ネイティブトークンとは?

ネイティブトークンとは「独自のブロックチェーン上で発行されるトークンのこと」です。

ビットコインやイーサリアムは、仮想通貨取引所にて購入することができますが、ビットコインのネイティブトークンは「BTC」で、イーサリアムのネイティブトークンは「ETH」になります。

要は、特定のブロックチェーン上で利用することを目的に発行された仮想通貨のことです。

③ガバナンストークンとは?

ガバナンストークンとは「DAO(ダオ:分散型自律組織)やDApps(ダップス:分散型アプリ)における投票権を有するトークンのこと」です。

ユーティリティトークンの一種で、プロジェクト運営で何か物事を決める際に利用されます。

従来の組織では、コミュニティのトップが実権を握る「中央集権型」がほとんどでしたが、ブロックチェーン技術を基盤としたDAOやDAppsでは、特定の管理者が存在せずに民主主義のような「非中央集権型(分散型)」の運営が基本です。

ガバナンストークンを保有することで、国籍や年齢、実務経験などに関係なく、保有量に応じて誰でも組織運営に携わることができます。

イメージとしては株主総会に近いです。

投票権を持つユーザー同士による総意によって物事が左右されるので、ガバナンストークンを用いた分散型組織では、運営者による身近な利害関係者との癒着を防げます。

また、投票の始まりから終わりまではブロックチェーン上で誰でも確認できるので、透明性も担保されており、健全な組織運営が実現可能です。

ガバナンストークンのメリットは、主に以下2つになります(種類に応じて有する機能は異なる)。

  • プロジェクトの方向性に対して自分の意思を反映できる(投票権)
    基本的に「1トークン=1票」となっており、ガバナンストークンを保有すればするほどDAOやDAppsにおいての自分の主張が通りやすくなる
  • 保有することでインセンティブが受けられる(特典)
    株式の配当金や株主優待のような特典が設けられている場合がある。例えば、特定のサービスを利用する際の手数料が軽減されるなど

ガバナンストークンは、一般的な投資対象の仮想通貨とは異なり、「売買+組織に関与」できます。

そのため、資産運用の対象として注目を浴びやすいです。

実際に、仮想通貨の時価総額ランキングでは、Uniswap(ユニスワップ/分散型取引所)のガバナンストークン「UNI」が26位、Maker(メーカー/分散型自立組織)のガバナンストークン「MKR」が39位にランクインしています。

※2023年11月3日時点の時価総額ランキング

他の仮想通貨のように日々価格が変動しているため、保有者は組織の意思決定に参加してガバナンストークンの価値を高めつつ、売却益で稼ぐといった動きができます。

④ST(セキュリティトークン)とは?

セキュリティトークンとは「有価証券(金融商品)としての性質を持つトークンのこと」です。

セキュリティトークンは主に、企業が資金調達する手段「STO」として活用されています。

STOとは、興味のある事業の有価証券に出資をして、その見返りに金銭的なリターンを受け取る新しい投資方法のことです。

従来の金融商品STO
投資対象株式、債券、投資信託、
不動産など
株式、不動産、美術品、
車、航空機、映画など
少額投資条件付きで可能可能

ST投資の特徴は、金融商品として一般的な株式や債券に加えて、不動産美術品といったあらゆる商品に投資することができる点です。

また、一般的には高額になりがちな不動産投資においても、STOであれば比較的に少額で投資することができます。

ユーティリティトークンやガバナンストークンにはない、実物の商品による価値の裏付けがある点も投資家からすれば魅力的と言えるでしょう。

⑤ステーブルコインとは?

ステーブルコインとは「価格の変動幅が狭く価値が安定するように設計されたトークンのこと」です。

ビットコインやイーサリアムなど今までの仮想通貨は価格変動が激しく、法定通貨のような決済手段としての普及がイマイチでした。

そこで、仮想通貨の課題を克服して生まれたのが、ステーブルコインです。

ステーブルコインは、全部で4種類のタイプが存在します。

  1. 法定通貨担保型:USDコイン(USDC)やバイナンスUSD(BUSD)など
    米ドルなどの法定通貨で価値が裏付けられたタイプ。法定通貨が担保のため、一見安全性が高そうだが、どれだけ発行元が担保を保有しているのか不明瞭のため不安視されることもある
  2. 無担保型(アルゴリズム型):フラックス(FRAX)やニュートリノUSD(USDN)など
    事前に組まれたアルゴリズムにより、市場の需給に応じて自動で供給量が変動するので、法定通貨や仮想通貨などの担保がなくとも価格が安定するタイプ
  3. 仮想通貨担保型:ダイ(DAI)やsUSD(SUSD)など
    特定の仮想通貨を担保に価格を連動させるタイプ。仮想通貨は乱高下しやすいので、一定の価値を保つ対策として「担保比率が最低でも130%」になっている。つまり、100ドル分のダイを取得するためには、130ドル分の仮想通貨が必要になる
  4. コモディティ型:Paxos Gold(PAXG)やジパングコイン(ZPG)
    金や原油などの資産(コモディティ)が担保となっているタイプ。価格変動が比較的に激しくないことから、リスクヘッジ用の資産として活用されることが多い

⑥アセットトークンとは?

アセットトークンとは「実在する資産の価値に連動したトークンのこと」です。

先に紹介した「有価証券に連動するセキュリティトークン」や「法定通貨に連動するステーブルコイン」も、アセットトークンの一種になります。

そもそもアセットとは、資産、財産、資源などの意味を表すものです。

そのため、以下のようなものがアセットトークンに該当します。

  • アート
  • 不動産
  • 原油
  • 天然ガス
  • 株式
  • 債券
  • ポイントカード
  • 商品券

2023年には、現実資産の価値や所有権をブロックチェーン上のデジタルトークンで表した「RWA(リアルワールドアセット)トークン」が注目されはじめました。

これは、博物館、美術館、資料館といったミュージアム貴金属住宅などのリアルな資産を対象に、トークン化するものです。

しかし、現実世界においても何ら問題なく取引されてきたこれらの資産を、なぜ今更ブロックチェーン上で行おうとしているのでしょうか?

それは、以下のようなメリットが存在するからです。

  • 世界中24時間365日誰でも取引可能
    従来のリアル資産は「情報」の認知が遅く、また、限られた場所での情報提供しかできていませんでした。しかし、ブロックチェーン上であれば不特定多数のユーザーに情報が届き、いつでも取引できるのです
  • 所有権を分割できる
    トークンを複数枚発行することにより、所有権をわけることができます。当然、ブロックチェーンの技術により改ざんや偽造が難しく、容易に本物であることを証明できます
  • 少額で投資が可能
    所有権を分割するということは、必然的に購入価格も安くなります。そのため、今までは手が出せなかった高額な資産に対しても、投資対象になりうる可能性があります
  • 仲介業者を排除して諸費用を軽減できる
    従来の取引では、個人間ではなく仲介業者を挟んで取引を行なっていました。しかし、RWAトークンでは、ブロックチェーン上で直接やりとりができるため、不要な専門家を排除でき、取引にかかるコストを最小限にとどめられます。

このように、RWA(リアルワールドアセット)トークンには、大きな可能性が秘められているので、今後投資家にとっては見逃せない存在になりうるでしょう。

⑦NFT(ノンファンジブルトークン)とは?

NFT(ノンファンジブルトークン)とは「偽造や複製が難しい代替不可能なデジタルデータのこと」です。

ブロックチェーンを基盤に作成されることから唯一性を保てるので、従来の電子的なデータとは異なります。

アートやイラスト、ゲームアイテム、仮想空間の土地、権利などありとあらゆる有形・無形のものをNFT化して、NFTマーケットプレイスと呼ばれる市場にて売買することが可能です。

⑧FT(ファンジブルトークン)とは?

FT(ファンジブルトークン)とは「代替可能なトークンのこと」です。

NFTとは対照的な存在であり、現金仮想通貨など、同一の価値を持つ資産がこれに該当します。

NFTは基本的に一点モノであり、同程度の価値を有する他の資産と交換することができません。

しかし、FTの場合は、1,000円札を持っていれば、他の1,000円札と取り替えることもできます。

価値が同等であり、誰が持っていてもそれは額面通りの金額だからです。

⑨SFT(セミファンジブルトークン)とは?

SFT(セミファンジブルトークン/ハイブリッドトークン/半代替性トークン)とは「NFTとFTの特性を兼ね備えたトークンのこと」です。

SFTは、ERC-1155ERC-3525などのトークン規格によって若干の差異はありますが、いずれも一つのSFTに複数のデータを結びつけることができます。

NFTの場合は、一つのNFTに対して画像や音楽などのデータが一つだけ紐づいていますが、SFTの場合は複数個に対応しているのです。

要は、付加価値をつけられるのがセミファンジブルトークンということになります。

基本的にはFT(代替可能)として取り扱われますが、特定の条件を満たすことでNFTに切り替わります。

SFTは、NFTゲームでありがちなNFTアイテムを複数個送る際に重宝するトークンです。

一つ一つのNFTアイテムをわざわざ転送するのは、非常に面倒で、なおかつガス代と呼ばれる手数料が膨大なものになるので、アイテムをグループ化して送れるSFTはかなりユーザーの利便性を向上させます。

⑩SBT(ソウルバウンドトークン)とは?

SBT(ソウルバウンドトークン)とは「譲渡不可能なトークンのこと」です。

NFTの売買・転送ができないバージョンになっており、一度受け取ったら外部に移すことができません。

SBTは、NFTのような譲渡可能な金銭的価値ではなく、譲渡不可能な価値に着目して開発が進められたトークンです。

具体的には、以下のような証明的役割を担います。

  • 経歴証明書(学歴、職歴、資格)
  • 与信(金融市場における信用力)
  • 医療記録(病歴、診療履歴)
  • イベントへの参加許可証  

基本的には、個人の情報を保管するトークンであるため、保険証や学生証といったデジタルID的な感じです。

ソウルバウンドトークンであれば、第三者に対してあなたの情報や価値を簡単に証明できます。

ただし、ネガティブな情報までもが結びついてしまうため、過去の汚点が露呈する恐れもあります。

⑪ソーシャルトークンとは?

ソーシャルトークンとは「分散型自立組織(DAO)において、共同プロジェクトへの貢献度合いが可視化されるトークンのこと」です。

DAOは、目標に向かって行動する熱意を持ったユーザーの集まりであり、みんなの向上心のもとにプロジェクトが研磨され、価値のあるサービスが誕生します。

そこで、ユーザーの努力や向き合う姿勢が評価されるように開発されたのがソーシャルトークンです。

プロジェクトの発展に向けて寄与したユーザーに対してソーシャルトークンを分配する仕組みを構築することで、ユーザーは今以上に報酬を求めて注力します。

ソーシャルトークンは、ベンチャー企業が人材確保やモチベーション向上のためにおこなう施策「ストック・オプション(事前に定めた価格で将来自社株を購入できる権利)」に似ています。

ただし、報酬面に関しても、公平性の面に関してもソーシャルトークンの方が一枚上手かもしれません。

なぜなら、ソーシャルトークンはいつコミュニティに参加しても問題なく、価値が無限大だからです。

ソーシャルトークンを保有するメリットは、主に以下の3つになります。

  1. 他の仮想通貨に交換する
  2. コミュニティ運営に関する意思決定への投票権
  3. 会員限定コンテンツへのアクセス権

ユーティリティトークンやガバナンストークンと同じ機能を備える場合があります。

ちなみにソーシャルトークンは、以下2つに分類されます。

  • コミュニティソーシャルトークン
    グループ内にあるコンテンツの閲覧制限を設けるために団体が発行するトークン。保有することで、非公開の限定コミュニティへのアクセス権やイベントへの参加権利、投票権などを得られる
  • インディビジュアルソーシャルトークン(パーソナルアクセストークン)
    アーティストやクリエイター、インフルエンサーなどの個人が発行するタイプのトークン。トークンを通じて有名人を応援でき、ファンは限定作品や動画を受け取ることが可能

また、ソーシャルトークンの中には、他の仮想通貨と交換できるものもあります。

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